2016年波乱の幕開けも有事の金買いとならぬワケ [大橋ひろこコラム]
2016/01/06(水) 19:26 大橋ひろこ

サウジアラビアとイランの国交断絶、中国PMI悪化から上海総合指数の急落、サーキットブレーカー発動での取引停止。人民元安誘導などチャイナリスクの再燃、北朝鮮による初の水爆実験成功の特別重大報道、、、と、リスク要因が多発したことで6日水曜日の日経平均も下落となりました。日経平均が年初から3営業日連続で下落したのは、1995年に大発会から4営業日連続で下げて以来、21年ぶりのことだそうです。4日の大発会からの累計で84239銭下落となった日本株。為替市場でも有事のドル買い傾向が強く、ドル高となっています。ただし、ドル円相場では円高が進行しており、ドル高円高の典型的な「リスクオフ」様相となっています。しかし、金価格はこうした有事にも大きく上昇するという風でもないようです。有事の金買いにならないのはなぜでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

年初4日の取引ではサウジとイランの国交断絶の報を受けて
1083
ドルまで急騰したドル建金価格ですが、昨年12月の取引の上限
1088
ドルを上抜けることはできずにいます。

有事ということで金が物色されたことも事実ですが、同時に有事のドル買いにも

なったことが金価格があがらない一因となっているようです。
ドル円相場で見ると円高ですが、ドルインデックスではドル高進行となっています。

有事でのドル買いにはついていくな、というのが金のトレーダーの
基本ですが、今回も4日の高値をつかんだ向きが苦労する展開でしょうか。

ここからの焦点は週末のアメリカの12月雇用統計。
今月1月は2627日にFOMCが開催されますが、
2016
年に継続的に利上げが可能なのかどうか、見極める上では
雇用指数は重要な数字となってきます。

ETF市場からは資金流出が続いていることが確認されていますが、
CFTCの建て玉明細から見る投機筋のポジションでは
金の買い越し幅は9750枚にまで縮小。金上昇時には25万枚もの買い越し
だったことを考えると、投機筋も金市場から資金を撤退させていることが
確認できます。12/4には差し引きゼロとなった可能性もあるとか?!

ではここからの金価格、どのように見ていけばいいでしょうか。
オンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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