トレーディング目線で見る金とマクロ指標
2014/11/25(火) 23:44 大橋ひろこ
2014年10月、長らく継続してきた量的緩和策を終了させたことで、アメリカはいよいよ利上げの時期が焦点となってきました。対して欧州や日本が量的緩和政策を継続していますので、各国の金融政策の違いは「ドル高」をもたらしています。この為替市場のドル高がドル建ての国際商品価格の上値を抑え、コモディティ価格は下落基調が続いています。商品というと、「モノ」ですから、商品の需給が価格を決定するという側面もあるのですが、どうしても、為替から受けるインパクトは逃れられません。特に金市場はその影響が大きく、モノという側面だけでなく、通貨としての側面も持ち合わせている特性が影響を大きくしているものと考えられます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
前回から3回に渡って岡藤商事 主席ストラテジスト 郷右近要さんに
お話いただいています「トレーディング目線で見る金のファンダメンタル分析」
今回のテーマは「金とマクロ指標」。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

商品価格は、需給のみならず為替動向に大きく反応します。
つまり、為替の変動要因となる経済指標にも
大きな影響を受けるということです。

まず初めに郷右近さんに伺ったのは、
ビジネスサイクル。景気の浮き沈みによるアセットクラス別の
値動きの中で、金はどのようなポジションにあるのでしょう。

直近の例でいえば、
2007年サブプライム、2008年リーマンショックで金価格は大きく下落
しましたが、この時は不動産も株も何もかも売られるショック状態。
金だけが売られたわけではありませんでした。

米国の金融引き締めのピーク時、つまり米国FF金利が
最も高かったのは2007年8月。
なんと米国FFレートは5.25%もありました。

これがサブプライム、リーマンショックで信用不安が
拡大する中、米国はFF金利を段階的に引き下げ、
2008年12月には0.25%となり、実質ゼロ金利政策は
現在に至っています。

伝統的金融政策である金利引き下げだけではどうにもならず、
FRBは米国債やMBSを購入する量的緩和政策を開始します。
これを受けて株や債券市場も落ち着きを取り戻し
史上最高値圏まで上昇するのですが、
最も早く上昇を始めたのは、金市場でした。

パニック時には何もかも売られますが、金はラストリゾートと
呼ばれ、不安時の逃避先として選ばれる特徴があるのです。
そして、金は過去最高値を付けるのですが、その後株が
立ち直り、FRBが量的緩和の縮小に言及したころから
逃避資金は株式市場へとシフトし、金価格は下降を始めました。

このようなサイクルにおいて、トレーディング目線では
どんな経済指標に注意して置けばよかったのでしょうか。

景気の減退期、回復期において、重要な指標は

①鉱工業生産
②住宅価格
③雇用指標

特に回復期において、ここからは雇用指標の中でももっとも遅れて
上昇してくる「賃金の伸び」には注目しておく必要があります。

現在の米国の景気は鉱工業生産、住宅、雇用指標などの
改善傾向が顕著ですが、それでもなかなか金利が上がらないのは
賃金上昇が見られないことをイエレンFRB議長が慎重に見ているため
だと指摘されています。この部分が回復してくれば
いよいよ利上げ近しということで、さらにドル高となり、
金が売られる可能性は否定できません。

しかし、郷右近さんに御用いいただいた
「NY金月間足終値とFFレート推移 1989~2014年」を見ると
金利上昇期に必ずしも金が下落していたわけではありません。

金利が上がるということは、すなわち景気がいいことでもあり、
インフレ傾向にあるということでもあります。
金はインフレヘッジとして買われていたと思われる期間も
随分とあることが見て取れます。

しかし、、、
米国の金利も70~80年代には20%もあったのですね。
米金利は長期的に下落が続いているのです。

そして、この金利動向に反応して動く為替市場。
ドルの総合的な価値を見るドルインデックスと金価格の
相関チャートから見えるポイントや、米株との相関なども
郷右近さんに解説いただいています。

詳しくは、オンデマンド放送で郷右近さんの解説を
お聞きくださいね。

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