プラチナは2008年安値に迫るのか?! [大橋ひろこコラム]
2015/10/02(金) 23:43 大橋ひろこ

VWショックでプラチナが一段安の展開となっています。それまで950ドル近辺で底値感が出てきていたのですが、、、。9月18日にVW排ガス規制不正が発覚してからディーゼルカー離れが懸念されプラチナ触媒需要後退懸念から下落が加速、10月に入ると900ドルをも下回ってしまいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダード・バンク東京支店長 池水雄一さんに
VWショックに揺れるプラチナ価格について伺いました。

プラチナの過去10年間の安値は2008年のリーマンショックによる世界金融危機のときの786ドルでした。またここまでプラチナが下がることがあるのでしょうか?

2008年年末当時と2014年から現在に至るまでの状況を比較して
今後を考察いただきました。

◆2008年との類似点

①2008年リーマンショックによる経済危機でプラチナの需要が約18%減少。
 現在もまた、中国景気後退でプラチナ需要は減少しています。

②2008年プラチナと同時に原油価格も140ドル台から30ドル台まで下落。
 現在もまた、原油価格は100ドル台から30ドル台へと下落しています。

また、エネルギー価格の大幅下落でプラチナ生産コストが低下したことで
増産体制へ。原油安からガソリンの価格も下落したことで
より燃料費の安いディーゼルカーを買おうというインセンティブも低下
するだろうことが、現在のプラチナ安につながっています。

③2008年もリーマンショックで、リスク回避のドル高が引き起こされました。
現在も、利上げをテーマにしたドル高が進んでいます。

◆2008年と異なる点

投資家のポジションが決定的に違います。
リーマンショックの時の下げの売りの主体は、
プラチナの需要が今後減少するという見込みからの「新規売り」

今回の下げは、積みあがっていたNymexのロングポジションの
手仕舞い売りが売りの主体であり、2014年のロングポジションピーク時
から現在はおよそ半分にまで減少しています。

グラフを見ていただければ一目瞭然。
2008年はファンドなどの投資家のポジションはほとんどなかったのです。
ではなぜ2008年はプラチナ価格が2300ドル台まで上がったのでしょう?!
その買い手は投資家ではなく、実需筋だったのです。

2008年南アフリカの鉱山ストがあり、ストライキに備えて
自動車メーカーはプラチナを買って備蓄する動きにでました。
この在庫がリーマンショック時のビッグ3の破たん危機の際に
市場に放出されたことで、プラチナ価格暴落の一因ともなりました。

リーマンショック時の安値786ドルまではまだ下げ余地を残しています。
2008年との相違点を検証することでの池水さんの今後の展望は?!

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

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