穀物過去15年の作付面積、生産、在庫率推移と今後 [大橋ひろこコラム]
2016/01/26(火) 23:06 大橋ひろこ

毎週火曜のファンダメンタル分析シリーズ。1月中の火曜は4回に渡って「農産物のファンダメンタル分析」をお送りしてきましたが、今回が1月最後の火曜ということで最終回となります。最終回は「穀物(大豆・とうもろこし相場)需給の現状と今後」についてサンワード貿易コンシュルジュデスク 植村和久さんにレクチャーいただきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回の植村さんのパワーポイント,資料は是非ダウンロードしてくださいね。2001年から15年に渡ってのUSDA米農務省の作付面積、単収と生産高、そして期末在庫と在庫率などの推移をチャートにしていただいています。

特筆すべきは 2006~2007年にかけてとうもろこしの作付面積が急拡大、、
反面、大豆の作付面積が急減したこと。これはブッシュ大統領時代に決まった
とうもろこしのエタノール政策。飼料用だけではなく、燃料用とうもろこしの
需要が増加したことで、とうもろこしが増産され、大豆生産が急減した、
ということがありました。

大豆、とうもろこしの作付面積の増減は、いかに儲かる方を生産するか、
という視点で考えるとわかり易く、エタノール需要が生まれた際は
その分、とうもろこしの需要が増加するとの思惑でトウモロコシ生産量が
急増した、ということです。農家が儲かると思う方を作付するのが道理ですが
現状では大豆ととうもろこしの比価(価格差)は1:2.35程度であり、
教科書的には正常であることから、今年、どちらを生産すれば優位だという
ことはないようです。

最新の1月12日発表のUSDA米農務省発表の旧穀大豆、とうもろこしの
単収が12月発表時と比較して下方修正されており、
これが、短期的な大豆、とうもろこしの価格上昇要因となったのですが、
番組では「上方修正」と言い違えたことをお詫びいたします。
現実には大豆もとうもろこしも「下方修正」されたために、
価格上昇となる瞬間があったのですが、それもトレンドにはならず、
特に大豆価格はすぐにレンジ圏に回帰しています。

植村さんは、生産コスト面から現状では今年の新穀(4月作付が始まる分)は
農家は大豆生産へとシフトするのではないか、という予想が多いと解説
くださいましたが、その初めての見通しは2/26の農産物のアウトルックフォーラム
展望会議にて見通しが出てくるので、ここで、まず大きな動きがでてくると
思われます。その次が3/31のUSDA作付意向面積でしょうか。

植村さんに詳細伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で解説をお聞き下さいね。

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