ドルインデックス11年ぶり高値で冴えない金市場 [大橋ひろこコラム]
2015/03/04(水) 19:38 大橋ひろこ
米金利の早期引き上げ観測でドル高が進行しているため、
金価格はさえない値動きが続いています。
年内の利上げ観測が強まっているにもかかわらず、米国株式市場で
ダウ平均は史上最高値を更新する強さを見せており、
過剰流動性マネーは金市場からドル資産へ資金移動しているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後についてお話を伺いました。

1月は下げ止まらぬ原油相場やギリシャのEU離脱懸念で
リスク回避マネーが金市場へ流入、金価格は大きく上昇したのですが、
2月半ばから後半にかけドル建て現物価格は1,200ドル割れを試す下落に。

1月に警戒されたリスク懸念が後退したことに加え
米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、
ユーロ域の景気回復力は弱く、欧米の景況感の違いから
ユーロ売り・ドル高傾向が続いていることも金の圧迫要因となっています。

ドルインデックスは11年ぶりの高値を更新していますが、
今週は明日5日に欧州中央銀行(ECB)の理事会が開催されます。
ここでドラギ総裁から一段の金融緩和を示唆する発言が出ようものなら
一段とドル高、ユーロ安が進み、金にとっては逆風になると森さん。

世界12カ国に上場する投資信託(ETF)の金現物保有高は今月3日現在、
1,103.84トンとなり、年初の1,049.37トンから約5%増加し、
1月は増加傾向を辿り1月末に1,100万トン台に乗せています。
2月上旬は増加ペースが鈍化したが、増加基調を維持しています。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
今月3日現在、763.49トンとなり、年初の710トンから8%近く増加しており、
金市場への中期投資資金の流入傾向が確認できるものの、
足元ではその増加幅は一服しているようです。

短期筋の動向はどうでしょう。
二ューヨーク金市場での大口投機家の買い越しは2月24日現在、
12万6,171枚となり4週間連続の減少で1月6日以来の低水準です。
株高、ドル安で投資人気が後退していることが確認できるとのこと。

先月2月は中国の春節での訪日爆買いが注目されましたが、
春節明けに中国勢の実需買いが活発化していることは金の下値を
支えているようですが、一方でインドの輸入関税引き下げは
見送られ、インドの買いが旺盛になるとの期待は剥落しています。

テクニカル的に目先は25日移動平均線が通る1,228ドル水準が抵抗線ですが
今週は、ECB理事会だけでなく、米国からは2月の雇用統計が
発表になることから、ドルの動向が金相場を大きく動かしそうです。

TOCOM東京金先限は1月23日に4,958円まで上昇し
2013年4月以来の高値をつけた後、ドル建て相場の下落から
2月24日に4,562円まで下落してしまいましたが、
目先は25日移動平均線が通る4,700円が抵抗線に。
取組高は昨年の大納会の73,137枚から25,000枚近く増加しています。

今後の金価格の行方は?

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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