10月金価格1180ドル安値から1250ドルへ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014/10/22(水) 20:09 大橋ひろこ

10月に入って大荒れのマーケット。
株式市場は大幅下落を強いられ、債券市場に資金流入。商品市場でもWTI原油価格が80ドルの大台を割り込む急落に見舞われました。
為替市場では一人勝ちだったドル高の是正によるドル売りで、国際金価格は底堅く推移していますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
インベステック調査情報グループ東海林勇行さんにお話を伺いました。

金価格は10月6日に1180ドルまで下落、
この水準はとても重要なポイントです。

昨年6月30日と12月31日に、同じく1180ドル台まで
下落してから反発しました。

つまり今回10月6日のこのレベルで
トリプル底を形成したことになります。

その後金価格は昨日10月21日に向けて1250ドルまで上昇してきました。
これで本格的に大底を入れたと考えていいのでしょうか。


今回の金の戻りは、株式市場の波乱で株式市場からリスクマネーが
金市場へ逃げてきたことによるもの、とする見方もできますが、
東海林さんは実需、インド勢の買いも大きかったと解説くださいました。

インドは10月23日からディワリという光の祭が5日間に渡って行われます。
この祭りでは金が売れるため、金販売業者がこの祭りに向けて金を調達
する需要期にあたるため、この金買いが旺盛だったようです。

しかしながら、最大の金の需要国へと躍り出た中国は昨今景気の減速が
懸念されており、今年は中国からの金需要が落ち込んでいるといいます。
1200ドル割れでは中国からの買いも見られたものの、価格が上がってくると
買いが減少しているといい、中国は安くなったら買うというスタンスを
明確にしています。1250ドル近辺まで上昇してきたことで、
ここからの中国買いのサポートは期待薄のようですね。

また、このところの混乱で、株から流出したマネーが金市場に入ってきたという
側面がある反面、昨日21日の金の上昇はECBが社債の購入を検討しているといった
欧州の追加、量的緩和策への思惑からのものだったことを考えると
米国のFRBが今月10月でテーパリングを終了させる見込みであることで
株が売られたとするならば、緩和終了でも金買い、欧州による新たな緩和への
期待でも金買いであったことになり、どのような材料にでもポジティブに反応する
センチメントへと変わったと見ることもできるのではないでしょうか?

ECBの追加緩和政策への思惑でユーロ安ドル高となったにもかかわらず
金が売られず、むしろ買われたという地合いの良さは、今後も
金が堅調に推移する可能性を秘めている本当にのではないか?
という気もするのですが、しかし、米国が今月QE3を終了させ、
いよいよ金利引き上げ時期がマーケットの主要因となってくると
やはり頭を抑えられるのかもしれません。
東海林さんの見方は慎重です。

ただし、TOCOMの円建ての金市場はドル建て金が1200ドルを割り込む
下落に見舞われても、円安によるサポートで4000円台を割り込むことなく
長いこと膠着してしまっています。

為替市場の110円の大台から105円台へと大きな修正がありましたが、
この間ドル建て金市場が上昇したことから円建て金には大きな影響は
ありませんでした。むしろ、ここから円安再開となれば
円建ての金はレンジをブレイクして上昇する可能性もあるのでは?

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞き下さいね。

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