1月の金急騰の背景とここからの焦点 [大橋ひろこコラム]
2015/02/04(水) 19:39 大橋ひろこ
金価格は2015年1月に大きな上昇劇を演じ、1300ドルの大台乗せを達成しました。2014年11月には1130ドルまで下落し、それまでの強い下値支持線であった1180ドルをも割り込んだことで、金市場は総悲観ムードに包まれ、大手金融機関もこぞって金の見通しを下方修正していたのですが、何があったのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの東海林勇行さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金価格が1300ドルの大台を回復するまで上昇した背景には

①下げ止まらぬ原油価格
②ギリシャのEU離脱懸念
③中国春節前の需要で実需買い

などが上げられます。

原油価格は昨年の100ドル台から43ドル台まで半値以下に下落しましたが、
1月中は底が見えない展開で、原油安がもたらすリスクとして
ジャンク債のデフォルト懸念などが広がりました。

原油安がもたらすリスクが不透明ななかで金に資金が流入。
加えて、ギリシャ総選挙で反緊縮派の急進左派連合が勝利すれば
ギリシャがEUから離脱するかもしれない、という不安も
金市場への資金逃避に繋がったものと思われます。

しかしながら、1月下旬からは金の勢いは失速。
1300ドル大台が遠のいていく印象です。
金買いの流れを止めたのは、原油の下げ止まり。
原油価格は43ドル台まで突っ込んだ後反騰中で、
4日早朝には54ドルまで高値を付けました。

米国製油所でのストライキのニュースがきっかけとされていますが、
これをきっかけにしたショーt-カバーが入っているようです。
米国の原油在庫は増加の一途をたどっており、
決して需給ギャップが改善したことによる下げ止まりでは
ないため、短期的な揺り戻しとみられますが、
原油が下げ止まったことで、株式市場が大幅高となり、
リスクオンムードが金相場には圧迫要因となっています。

ギリシャの債務減免要求もドイツに却下され、
ギリシャが「債務の踏み倒し」は撤回、
代わりに既存債務の交換案を出したことで、
ギリシャの不安も緩和したことも株高に繋がり、
金には利食い売りが旺盛に入ったとみられます。

ここからは、このリスクオンムードが継続するかどうかが焦点。
今夜に控えたADP雇用指数、そして週末の雇用統計の結果を受けて
アメリカの金利引き上げ時期を巡って、為替市場も大きく動くと
思われます。ギリシャ不安後退でユーロが買い戻されており、
結果、ドル高の是正が入っている形ですが、
原油やギリシャのリスクから、今後は米国の金融政策が注目と
なってきそうです。

テクニカル的には1252ドル付近を走っている200日移動平均線が
サポートできるかどうか。
ここを割りこむと1200ドルの節目までの大きめの調整があるかも
しれませんが、それでも、原油は大底を付けた確信はなく、
ギリシャの債務問題も長期化しそうですので、
金市場に資金が逃げる局面はまだ継続しそうです。

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

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