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番組紹介

ラジオNIKKEI第1 毎週月曜日~金曜日 17:30~17:45
提供:東京商品取引所

投資情報番組「マーケット・トレンド」は平日月曜日から金曜日17:30~17:45の生放送番組。
(月)「世界の経済・政治ニュースから」(火)「商品先物取引の仕組みとポイント」(水)「コモディティ・マーケットの見通し」、そして(木)は新登場!「岡安盛男のFXトレンド」(金)は「投資経験者のためのα情報」。
いちはやくライブで、いつでもオンデマンドやポッドキャトでお聴きください。
キャスターは(月)・(火)が山本郁、(水)・(金)が大橋ひろこ、(木)は櫻井彩子が担当いたします。

新着記事

流れが変わるのか?雇用統計に注目! [岡安盛男のFXトレンド]

2014.07/31 櫻井彩子 記事URL


<ドル>

先週の放送後、NY時間に新規失業保険申請件数が

8年5ヶ月ぶりの低水準で28.4万人となりました。

この数字を受け、今回の雇用統計が良いのではと

期待が高まって動きが出てきました。


GDPが予想の3%を上回って4%。

1990年からのデータを見直した影響が

どの程度か分からなかったのですが、

いずれにせよ今回の結果はサプライズ。

前期1-3月期の-2.9も-2.1に上方修正され、

経済の復調がはっきりと表れて来ている様子。


GDPの6-70%を占める個人消費も2.5%(前期1.2%)と

かなり良い数字になりました。

貿易赤字が足を引っ張っているものの、

輸入が多いということは消費が旺盛ということで、

消費が上向きとも考えられるようです。


ただ、ADPは予想を下回る23万に21.8万人なのが気になりますが、

ここまでの堅調な動きを鑑みる限り

今回少しくらい悪かったとしても、悪材料にならないと見られています。


水曜日のFOMCでイエレン議長は雇用に対して

「著しい労働力の活用不足」と、まだまだ神経質。


マーケットは長期金利が0.01%くらい上がっての終了。

債券が売られ、NYダウが下がっているものの、

ナスダックは上がっているものも。

ゼロ金利解除早期実施への期待感による素直な動きだと考えられます。

一部ナスダックが買われていてるというのは

そろそろ金融相場ではない動きがあるということが

確認できはじめていて、理想的な動きに。


FOMCでも若干タカ派も増えて来ているようで、

CPIに関して目標に近づいて来ている旨の発言や、

ブロッサーフィラデルフィア連銀総裁が反対票を出すなど、

ゼロ金利解除に向けてのサインがじわじわと出ています。


FOMC終了後103.05まで瞬間的に行ったドル円ですが、

今後はしっかりと103円台に乗せてくるかどうか。

もしそうなれば、方向感が出始めてくるとのこと。

テーマがないと方向感は見えず、

方向感がなく動き出すと、また膠着状態になってしまいます。


いまのテーマはやはりアメリカの政策金利。

ドル高が始まるかどうかが注目されます。



<ユーロ>

水曜日、EUがロシアに対して

本格的な経済制裁で合意したということで

ユーロがかなり売られました。

ユーロポンドの買い戻しが入って

ポンドが売られてユーロが買われる動きに。


18時にユーロ圏のCPIが発表だったので

そのポジション調整か仕掛けかという動き。

短期的な投機筋とも捉えられます。


いまはとにかく雇用統計に向けて

あまりポジションを持ちたくないところなので

瞬間的に動きやすくなっているようです。


ユーロが円に対して動いているのは、

円安というよりはドルが全面高と捉えた方が良さそう。

ドル円が今まで動かなかった出遅れ感で

買われていて、円安とドル高が強まったという認識です。


これまでユーロやポンドが動いていましたが、

ドル円が動き出すと、反転し、ユーロの流れが変わる可能性があります。

この辺りの見極めは、やはり雇用統計を受けた動きからの判断になりそうです。




■注目ポイント


ドル円の方向性が見えるのか?ユーロの流れが変わるのか?

今回の雇用統計はかなり注目です。








高まる政治リスクが相場の波乱要因に?! [大橋ひろこコラム]

2014.07/30 大橋ひろこ 記事URL

ドル/円相場が102円台に乗せてきました。米金利が上昇基調にあるというわけでもないので、4日続伸の日経平均の動きに見られるような日本株の堅調に押し上げられた印象が強いのですが、ドルインデックスも上昇基調にあり、全般にドル高となっているようです。今夜の米4-6月期GDPやFOMC,週末の雇用統計と米国の重要イベントを控えてドルが強含んできました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

ドル/円相場、長らく膠着していた101円台からの上放れと
一目均衡表の雲を突き抜けて上昇してきたことで、
上昇トレンド入りへの期待が高まりますが、
やはり今週は米国重要イベントも多く、
チャートからは確りと今年の高値をトライするところまで
上がってこないとトレンド発生の確信は持てません。

ドル高気味で、NY金価格も軟調気味ではありますが、
こちらもレンジ相場でトレンドレス。
為替も金相場も明確なトレンドが発生するかどうかは
今週のイベントをどうこなすか、が足元では注目されますが、
もし、レンジブレイクに失敗し、再びこう着した場合、
一体なにがこの相場を本格的に動かす可能性があるのか
について菊川さんに伺いました。

ベンガジの米領事館と近くの米中央情報局(CIA)関連施設が
武装集団に襲撃された事件では駐リビア米大使を含む4人が死亡した事件で
事件の関係者、数十人を証人喚問されているのですが、この米領事館襲撃に
国際テロ組織アルカイダとつながりのある武装組織が関与していた証拠を隠ぺいし、
在外施設の保護を怠ったとして、バラク・オバマ大統領も喚問される可能性が
あるということが、マーケット関係者の間で話題になっていると菊川さん。


危機は回避できた、としてオバマ大統領が証人喚問されることとなれば
米株下落は必至とみられます。9月頃、と言われているようですが、
もし、この相場が再びこう着するようなことがあっても、
9月には大きく動く可能性があるようです。


また、中国も政治的な動きが大きくなっています。

上海福喜食品が期限切れの食肉を出荷していた問題、
日本では中国が扱う食品が危険であるといったトーンでの報道が多いようですが、
中国国内では、米国企業の闇を暴いたとした報道で、
外資叩きといった側面が大きいようです。

※件の中国企業は食品卸売会社OSIグループ傘下であり、
100%外資企業。

また、習近平政権が長く汚職追及の最大標的とみられてきた
中国共産党の元序列9位、周永康氏の取り調べを発表しています。
強大な政治力と資金を誇る「石油閥」の代表とされていますが、
「反腐敗」という名の"粛清"と見られ、中国国内での権力闘争が
激化しているようです。

中国の資源の買い占めが将来的な商品価格の上昇に繋がるいうのが
長期的な見通しとなっていますが、足元では中国国内の権力闘争と
腐敗のあぶり出しで、中国経済は停滞すると見られ、
中国の旺盛な買いによる商品価格の上昇の可能性は低いと思われます。

しかし、マレーシア航空撃墜を巡る米国とEUの対ロシア制裁、
イスラエルのガザ地区侵攻など地政学リスクも多い今年、
菊川さんは冷戦の構造へと入り込んだ世界では
やはり金が売り込まれることは考えにくいと解説くださいました。

昨年世界1の金の消費国となった中国ですが、今年は上記の理由などから
目に見える形での旺盛な金買いは出ていないようです。
しかし、菊川さんは香港から輸入される金の量を統計として
中国の金買いを見てきたが、このところは上海金融特区を通じての
金買いをしている可能性があるのではないか、ということで、
この数字は公表されていないことから、
目に見えない形では中国の金買いが継続しているかもしれません?!


ここからの政治リスク、そして金価格動向など詳しく伺っています。
是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。

シンガポールから見た世界の石油マーケット [商品先物取引の仕組みとポイント]

2014.07/29 山本郁 記事URL

これまでこの番組で取り上げてきたOTC市場、その運用のために昨年誕生した「Japan OTC Exchange」
そのJOEをTOCOMと合弁で設立されたのがギンガエナジージャパンですが
今日のコメンテーターは、そのギンガグループの中核であるギンガペトロリアムのCEO新村博道(にいむらひろみち)さんです。

ギンガペトリアムは、'98年末にシンガポールで設立され、'99年3月から営業を開始。
東京、上海、スイスのジュネーブに支店があり、従業員の数は全体で100人強。
石油製品、石油化学品、石炭、排出権、バイオエネルギーを扱っているシンガポールトップクラスの仲介業者です。

新村さんはエネルギー企業の出光のご出身。
トレーダーになろうと'91年に出光興産を辞めて、トレーディング会社が多く、石油マーケットでの中心であったシンガポールに渡りました。
フランス系のオイルブローカーに7年間務めた後、'98年にギンガペトロリアムを設立。
支店を上海、東京、そしてジュネーブに開設しました。本当はEUの中心であるロンドンに拠点を置きたいのですが、ライセンスを取るのが難しいのだそうです。

そう、石油マーケットはアジアの中ではシンガポールが中心。
税制が企業に対して有利で、法人税は17%!!(日本は約35%)特別な事業に関しては5%、あるいは税金無し。個人でも最大20%
エネルギー関係には優遇措置があるので、ギンガも5%の法人税が適用されているのだそうです。
またマレー半島の先端と地の利が良くので沢山の企業が進出しています。
日本人も多く在留邦人は3万人~4万人ほど。生活レベルは東南アジアで1番だそうです。
ただ、ここ数年物価が高くなってきているので、それがデメリット。

20年シンガポールにいる新村さんから見たシンガポールの現在の石油マーケットは、リーマンショック後アメリカのOTCマーケットへの規制が強くなり(ドット・フランク法)、その影響を受けてOTCデリバティブマーケットは全体的に衰退気味であるようです。
JPモルガンやモルガンスタンレーといった銀行系トレーダーも撤退し、一時はどうなるかと思われたそうですが、去る者があれば新しく来るものがあり...アメリカ以外で進出してくる銀行もあり、このまま続いていくんだろうな...といった印象だそうです。
世界の石油環境についても新村さんは、ベアの要因、ブルの要因相互に日によって入れ替わり混沌とした状態が続いており、それが原因で原油はわずか10ドルぐらいの幅で行ったり来たりを一年以上続けています。
何を持ってこの状況が変わっていくのかを見定めることが大切と感じているそうです。

シンガポール。
国土が東京23区とほぼ同じ大きさで、南北は車で40分、東西は1時間で行きついてしまう狭さですが
近年観光客の誘致にも熱心で、政府公認の2つのカジノも作られ、新しいテーマパークなども建設されています。
食べ物も日本食の店が500店舗以上あり、日本とほとんど変わらないレベルだそうです。
最近ではラーメン戦争も勃発しているのだとか。
シンガポールドルが強くなって物価が高いのがネックですがビジネスはもちろん、、生活するのも、観光にでかけるのにも魅力的な国ですね。
来週も新村さんから、シンガポールマーケットや、JOEについて、また個人投資家の皆さんへのアドバイスなども伺って参ります!
新村さんのお話、詳しくはオンデマンド放送をお聴きくださいね♪


深刻化する地政学リスクと商品市況 [日経新聞編集委員]

2014.07/28 山本郁 記事URL

7月の最終月曜日、コメンテーターは日本経済新聞社 編集局 商品部 編集委員の志田富雄さんです。

本日のテーマの"地政学的リスク"
今年の最大の相場のテーマになるであろうこのテーマ、想定以上のスピードで悪い方向へ転がっていると志田さん。
地政学的リスクの起きる場所が世界各地に分散しながら個々のリスクが深刻化しています。

7月17日、ウクライナで起きた新ロシア派による(とみられている)マレーシア航空機撃墜事件。
表面的には小康状態にあったのが、ここでまた一つ歯車が悪い方向へと大きく傾いたようです。
原因究明に向けてかなり紛糾し、欧米各国対ロシアの対立化が決定的になると考えられます。
ロシアに対する制裁が打ち出され緊張感も更に高まっていくと
パラジウムはロシアが南アに並ぶ大きな生産国であるため大きく動き
原油も相場の材料になるし、金もますます下値が堅くなっていくと考えられます。

中東は混迷を深めています。
イラク情勢は混乱の長期化が進んでいます。
原油相場にそれほどインパクトを与えていないのは、今の混乱の中心が北部であるから。
油田は南部に集中しています。
混乱が南部へと進んで来たら原油相場に影響を与えるようになるので注意が必要です。
リビアの原油青函が回復してきたというニュースもありましたが、内部対立は深刻化しているので、輸出量が再び落ちることも十分考えられ楽観はできません。
パレスチナの紛争も激化しています。原油生産には直接の影響はありませんが、こういうリスクが中東のあらゆる部分に波及してゆくので、中東全体のリスクとして捉えておくべきでしょう。
今後更に中東情勢は泥沼化し長期化する見込みです。

南アフリカ共和国では鉱山のストライキがプラチナ、パラジウムの生産にかかわっていますが、それだけではなく
今年5月にズマ大統領が再選され2位目に突入し、黒人の経済参入、雇用促進を目的とした、ブラック・エコノミック・エンパワーメント政策を推し進めています。
この政策は、新しく鉱山を開発するときには資本の26%を黒人株主にしなければならない、とか
鉱物資源大臣が定める価格で指定された量を国内で消費しなくてはならない、などの規制があります。
このような規制が鉱山の振興に影響をあたえています。
直接的な地政学的リスク以外にも、商品相場を押し上げる政策などにも注意をする必要があります。

志田さんの詳しい解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね。

今週の放送予定(7月28日~8月2日) [山本郁コラム]

2014.07/27 山本郁 記事URL

7月23日の大暑から8月23日の処暑までの一か月間
全国一斉打ち水月間なのだそうです。

打ち水は、江戸時代から伝わる風習。
玄関前や道路など屋外に水を撒き、埃を抑えるとともに、周辺の気温を下げる効果がありますが、クーラーなどなかった時代、こうして涼をとっていたんですね。

時を経て地球温暖化やヒートアイランド現象が叫ばれるようになってから、再び打ち水が注目をされるようになりイベントとして様々な場所で行われるようになりました。

灼熱の太陽が強烈な日差しを降り注いだ週末、私も横浜市で行われた
打ち水のイベントに参加してきました。

横浜市水道局が主催している『YOKOHAMA save the water 打ち水濱の陣2014』

参加者全員で打ち水をして、実際にどれだけ地表の温度を下げることが出来るかを体感してもらうイベントです。

午前10時と11時の2回、それぞれ50人ずつ参加者を募り、
「涼しくな~れ!」の掛け声に合わせて一斉に水を撒きました。
桶に入った水、1人500ccほど。
水を撒いている時間はものの3分くらいでしょうか。

打ち水の前後に、このような特殊な温度計を使って地表の温度を測ります。

結果は
1回目は41℃→36℃
2回目は40℃→35℃

何と5℃も温度を下げることが出来ました!
打ち水の効果に皆びっくり。

実際、水を撒いている間にどんどん暑さが和らいで行くのが感じられました。

皆さんも打ち水、試してみてはいかがでしょう?
ただし、打ち水の掟がありまして。
水道水を使うのはご法度です!!
お風呂の残り湯、雨水、クーラーの室外機から出た水などを使うこと。
マンションなどに住んでいて自分の家の玄関前には水を撒けないよ...という方は、この一か月打ち水イベントがあちこちで行われていますから参加してみてはいかがでしょうか♪


それでは今週の放送予定です。

7月28日(月)
志田富雄さん(日本経済新聞社 商品部 編集委員)
「深刻化する地政学リスクと商品市況」

 
7月29日(火)
新村博道さん(ギンガ・ペトロリアム 代表取締役社長)
「シンガポールから見た世界の石油マーケット」


7月30日(水)
菊川弘之さん(マーケットアナリスト)
「商品市場の動向と今後の見通し」


7月31日(木)
岡安盛男さん(FXアナリスト)
「岡安盛男のFXトレンド」


8月1日(金)
池水雄一さん(スタンダードバンク 東京支店代表)
「専門家の目~世界の金の動き」

今週も1日15分、マーケットトレンドにお付き合いくださいね。





米国が原油輸出解禁ってホント?! [大橋ひろこコラム]

2014.07/25 大橋ひろこ 記事URL

6月14日 アメリカBIS(商務省産業安全保障局)がコンデンセートの輸出を認可しました。

コンセンデートって??私も初めて聞く言葉です。

この認可を受け、「米国が40年ぶりに原油輸出解禁に動いた」と報道するメディアもありましたが、こうしたヘッドラインは誤解を生みます。正確には「米国が原油輸出の一部解禁、精製品の解釈拡大」でしょうか。

ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回は米国の原油輸出解禁を巡る動きについて
株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話を伺いました。



1.どんどん増加する米国の原油生産量
ご存知の通り、米国のシェールオイル(ガス)革命で米国の原油生産量は年々増加しています。

2005年 518万b/d
2013年は745万b/d
2014年1~7月半ばは830万b/d
7月第2週には859万b/d


2.石油生産量も増大
原油だけではありません。
原油や天然ガスに随伴して出てくるNGL(天然ガス液)も大増産となっています。

2005年 690万b/d
2013年1,029万b/d
2014年1~7月半ばは1,102万b/d
7月第2週は1,151万b/d

このNGLと原油の生産を足したものが「石油生産量」
原油+NGL=石油ということですね。
そしてこの石油生産量はサウジアラビアほぼ同量となる勢いです。
2020年には1,300万b/dにも上ると試算されています。


3.過剰な石油生産をどう処理するのか

米国は1975年制定の「エネルギー政策・保存法」により、
国産原油は戦略物資であるとして輸出が禁じられています。
ただし、海外から輸入したものを輸出することや、原油を製品に精製して輸出することは可能。
ということで大増産となりだぶついてしまっている石油を製品にして輸出しています。

実際,米国の石油製品(ガソリン、灯油、ディーゼルなど)輸出は急増しています。

石油製品輸出量
2005年100万b/d
2013年は256万b/d
直近では420万b/

4・製油所とシェールのミスマッチ問題
石油製品にして外国に輸出してはいるものの、それではとても追いつかない事情が。
米国で生産されているシェールと米国の製油所の能力がミスマッチであるというのです。
増産が続く原油はそのほとんどが軽質原油。
米国の製油所は重質原油に対応したもので軽質原油の処理には適していないのです。
これはこれまで米国が輸入してきた原油が「カナダ」や「ベネズエラ」「メキシコ」
といった国のもので、これらは全て「重質原油」だったため、
米国の精油所は重質原油処理に適合しているのです。

5.次第に高まる原油輸出解禁論
こうした問題をうけて2014年1月には上院のエネルギー公聴会で
原油輸出解禁論が検討されました。エネルギー省のモニーツ長官も
「我々が今生産している原油は現在の我が国の製油所にはミスマッチだ」と証言しています。

6.原油輸出反対論
しかし、東海岸の製油所を中心に反対論も。
東海岸の製油所はもともと北海原油やアフリカ原油など軽質原油を処理してきたため、
バッケンのシェールオイルなどを鉄道で輸送して処理する体制に切り換えることで
苦境を脱したという経緯があります。
このために東海岸の製油所はシェール原油の輸出解禁には反対しています。
また、シェールを輸出することで米国の原油価格が上昇し、
ガソリン価格が高騰するのではないか、という議論もあるのです。

7.現行制度内での「原油輸出」解釈拡大
「コンデンセートに限定した輸出ならいいのではないか」

ここでやっと「コンセンデート」について!
コンデンセートとは
・ガス田から液体分として採取される原油の一種。
・地下では気体状だが、地上で採取する際に、凝縮する液体(油)
・化学原料として利用。ナフサと類似した性質。
・これは統計上も原油として扱われている。

という特徴があります。

山内さんは正確な統計はないとしながらも,
2012年の米国原油生産量648万b/dのうち70万b/d程度が
コンデンセートだといわれていると教えてくださいました。

シェールオイルのコンデンセート含有率は高く,
これが原油を超軽質化しているのだそうです。
コンデンセートが多く含まれる原油は軽質原油ということですね。
統計上は原油として括られるも、この成分だけを分けて輸出してはどうか、というこです。
この部分の輸出ならば「原油」ではなく「原油の1部」で、
性質がナフサと類似していることで、石油化学の原料として輸出しようというのです。

7.2014年6月 BISがコンデンセートの輸出を認可
そして米商務省はコンデンセートを生産するパイオニア・ナチュラル・リソーシズと
エンタープライズ・プロダクト・パートナーズの2社に対し、
蒸留装置で処理した原油の輸出を容認しました。
これが「原油輸出解禁」として伝えられたのですが,本来の原油とは違うことを
今回、山内さんは詳しく解説くださいました。

早速、コスモ石油はこの30万㌭の輸入契約を締結したそうです。 
性状がナフサと似ているので石油化学原料として使うことが可能なことや
重質原油と混ぜて原油処理することもできるということです。

詳しくはオンデマンド放送で、山内さんの解説をお聞きくださいね。

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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

大橋 ひろこ
おおはし ひろこ

フリーアナウンサー。マーケット関連、特にコモディティ、デリバティブ番組でキャスターとして活躍中。一方で映画やアニメなど声優としての顔も持つ。趣味はアンチエイジング。

櫻井 彩子
さくらい あやこ

東京生まれ。一般企業にOLとして就職後に転身し、フリーアナウンサーに。
ラジオNIKKEIでは「マーケット・トレンド」ほかを担当。
特技は3才から始めたヴァイオリンで、アマチュアオーケストラにも所属。

岡安 盛男
おかやす もりお

1979年4月アムロ銀行(現ABNアムロ銀行)入行。アービトラージディーラー としてスタートし、マネーやフォワードディーラーを経て外為スポットディーラーとなる。83年RBC(カナダロイヤル銀行)資金為替部長。85年ウエストパック銀行にシニア為替ディーラーとして入行。ロンドン支店を含み約10年間勤務1994年にはインドスエズ銀行(現カリヨン銀行)にチーフカスタマーディーラーとして入行。自動車や石油会社などのメーカーや、生損保、商社などの大手顧客へ為替のアドバイスを行う。 1998年独立してデイトレーダーに転身。日本ではまだFX業者はなく、海外のFXブローカーを使ったFXデイトレーダーの先駆けとなる。

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