もう如月
2013/01/30(水) 23:17 清水研究員

一艘の小船がヘビを見せにやって来た(トンレサップ湖)


 今年は特別な年である。ご存知の方も多いかと存ずるが、伊勢神宮の二十年に一度の式年遷宮の年であり、また、出雲大社でも六十年ぶりになる遷宮が行われる。

 正月の三日目、遅い初詣の帰り道の露店で暦の本が売れ残っているのを発見した。残り物には福があると謂う。ワンコイン500円払い購入し、家に戻って眺めていると、今年の国の運勢に「其の背にとどまりその身を獲ず」なる言葉が記してあった。

 その一文を目にした瞬間、不吉な印象を受けた。ひょっとしたら、これから変なことが世間で起きるのとちゃうかと気になったのだ。それからしばらくして鳩山元総理夫妻による中国での国辱行動と、凄惨極まるアルジェリアの人質射殺事件と矢継ぎ早に悲惨なニュースが伝えられたので、なんともいえず暗い気持ちになった。

 アルジェリア人質射殺事件は暦とは関係は無いだろうが、犠牲者の方々、ご遺族の無念さを思うと軽々しくは扱われない事件である。ゆえにここでは触れないでおくとして、問題は元総理夫妻の軽挙妄動である。
 あのあまりに幼稚かつ、国恥的な言動は、一体どういう発想からくるものなのか。

 もし、“アンタをホンマもんのahoと見込んで話がある”と外国人から切り出されたら、誰もが、無礼者!と一喝するだろう。それが普通である。然し、六十を過ぎてもなお、母親から毎月一千五百万円に及ぶお小遣いを貰っていたボンボンの鳩山さんは、呆れたことに真逆の行動をとった。

 醉翁之意不在酒。

 なんでそんな簡単なことが分からないのかと思う。いや、夫妻の身になってみれば、自分達をまだまだVIPとして特別待遇で迎えてくれる場所があるのなら、いつでも、どこにでも出かけて行きたいのかもしれない。自分はまだまだ大物で世界から愛されている。そんな幻想に浸りたい気持ちはわからないでもない。

 然し、オカシイ人は鳩山夫妻だけで終わりかと思ってたら、習近平はまた新たに、阪神大震災勃発時に自衛隊の出動を半日止めていた村山富市爺(元総理)や、熱心な外国人参政権推進論者である加藤紘一センセなんぞを招待してきた。流石にチョイスは正確だ。誰が使いやすいのか、的確にツボを熟知している模様である。

 今年は日本にとって特別な年であるにもかかわらず、既に現役ではないかつての権力者達が、尖閣諸島侵犯国の工作プランに嬉々として馳せ参じている。嫌な予感がする。株高、円安基調になってきても、まだまだ私達は枕を高くして寝られないのではないか。

 最後に古代中国の実戦的兵法書「六韜」の文伐篇からワンフレーズを。

 ・・・交渉の為に隣国から使者が来て、その者が無能ならば大いに与え歓待せよ。そうすれば隣国では無能な者が重用され、有能な忠臣が失脚する。そして滅ぶ。


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