1月20日番組から [番組スタッフから]
2012/01/20(金) 11:00 番組営業担当A

今月は「映画と歴史」というテーマについて、4回にわたって関西学院大学法学部教授・塚田幸光さんにお話いただいています。

今回はその3回目「パンチカードとホロコースト―『ザ・コーポレーション』―」です。

企業を人間のように精神分析にかけてみる。すると、結果は人格障害<サイコパス>という診断結果になることを暴き出した『ザ・コーポレーション』。
企業は「法人」ですので法律上の「人」です。ですが、身体もなければ、道徳心もありません。
とはいえ、例えば世界的にチェーン展開しているファーストフード会社は「若くて外向的」など、なんだか感情を持っているように感じるところもあります。
企業はイメージを作るメディア戦略に巧みだからこそ、私たちはこのように感じるのでしょう。

そして映画では、もちろん、<サイコパス>というからには、企業の裏側に迫っていきます。
その中で今回、塚田さんが「最も見るべき箇所」と注目するのは、ナチスとアメリカ企業の関係です。

ナチス・ドイツが行ったユダヤ人ホロコーストは皆さん、ご存知のことと思います。
隠れているユダヤ人をなぜナチス・ドイツが見つけることができたのでしょう。
それはパンチカードの存在があったからです。パンチカードはマークシートのようなもので、居住地区、性別、年齢、宗教、民族、母親、子供の数、職業などの項目などがあり、統計を取るときなどに使います。それがあったから隠れているユダヤ人を捜し当てることが出来たのです。
そして映画ではさらに核心をついていきます。

実はパンチカードの処理機は、アメリカのある企業の前身である会社が開発しました。
あれ?アメリカとナチス・ドイツは犬猿の仲ではなかったのでしょうか?

他にも、ナチス・ドイツと企業とのつながりについて『ザ・コーポレーション』では触れていきます。
もっと詳しくお知りになりたい方は是非、本編をお聴き下さい。

企業の視座から見ると、従来の世界史とは別の流れが見えてくるのです。


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