12月9日番組から [番組スタッフから]
2011/12/09(金) 11:00 番組スタッフK

今月は「あなたの知らないデンマーク~北欧の小国からのメッセージ」と題して、関西学院大学国際学部教授の平林孝裕さんにお話いただいております。


2回目は「キルケゴールって知っていますか」。


セーレン・キルケゴール。高校の倫理の授業などで、この名前をご存知の方もいらっしゃることでしょう。来年(2013年)に生誕200年を迎える、デンマークのキリスト教思想家です。


キルケゴールは19世紀のコペンハーゲンに生まれ、独自のキリスト教的思想を展開しました。哲学や思想の中心問題を、実際に存在するひとりひとり個人の問題であると捉える“実存の思想”が誕生するきっかけとなった思想家であると考えられています。

平林さんはキルケゴール研究をご専門とされていらっしゃいます。かつて日本でもさかんに読まれたキルケゴールですが、近年はその関心が随分と退いてしまっているそうです。しかし1996年頃から「キルケゴール・ルネッサンス」というべき、新たな関心が欧米やアジアで起こりつつあります。平林さんは「このような動きが日本に反映されるには時間がかかるが、キルケゴールを専門とするものとして、ぜひ期待して欲しい」と話します。

キルケゴール思想の現代的な受け取り直しが進んでいるとも、平林さんは分析します。キルケゴールが1843年に著した『恐れとおののき』の解釈がインパクトを与えているというのです。このあたりは、じっくりと平林さんのお話を聞いていただきましょう。平林さんは、キルケゴール研究は「まだまだ豊かな解釈・理解の可能性が広がるだろう」と纏めてくださいました。

次回は、こちらもデンマーク人のハンス・クリスチャン・エールステッドについてお送りします。どんな人なのでしょう? ご存知の方もいるかもしれませんね。お楽しみに!


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