10月28日番組から [番組スタッフから]
2011/10/28(金) 11:00 番組スタッフK

「世界の『知の仕掛け人』」と題して、関西学院大学総合政策学部・小池洋次教授とお送りしてきました今月のシリーズも今回が最後。4人目は、JICA(国際協力機構)理事長の緒方貞子氏です。

緒方氏は1990年代に、日本人として初めて国連難民高等弁務官を務めるなど、国際社会で活躍された方であります。


小池さんは緒方氏の高等弁務官時代に取材し、シリーズ第1回(クラウス・シュワブ氏)でご紹介したダボス会議に緒方氏も参加されて、その場でも会われたそうです。

ダボス会議には、10回以上参加した人だけが出席できるレセプションがあります。そこに現れた一人の男性。ダボス会議でも司会を務めるなど世界的に有名な、イギリスBBCのキャスターでした。その男性が、真っ先に駆け寄って挨拶したのが緒方氏だったそうです。「緒方氏が、世界的な存在感を持った人なのだと改めて感じた」と、小池さんは振り返ります。

外交官の父を持つ緒方氏は、幼少期を中国やアメリカで過ごしました。曽祖父は犬養毅元首相で、緒方氏が4歳のときに五・一五事件で暗殺されます。政治や外交の世界と非常に近いところで育ったことは、グローバルな問題の解決に力を尽くすという意識を持たせる要因になったのではないかと小池さんは話します。

小池さんによると、緒方氏は「国際的に活躍し、日本に対してきちっとしたメッセージも送る。目線が一定で、相手に気遣いながら話をする。日本にとって貴重な存在」なのだそうです。80歳を過ぎてなお存在感を示す緒方氏。小池さんによる取材を通じてのエピソードは、どうぞ本編でお聴きください。

この4回シリーズを通して、ご紹介した4人の「仕掛け人」たちは考え方や思いがはっきりしていることはもちろん、その考えや思いがぶれることのないまま行動に移るところが共通しているように感じました。そして、自らのアイデアで世界に打って出る日本人が、これからどんどん増えることを願っています。

最後に告知です。小池さんは今月ご紹介した4人以外にも、知の仕掛け人たちを取材されています。それが1冊の本にまとまり、来年春にも「世界 知の仕掛け人」(仮題)として関西学院大学出版会より出版される予定です。こちらもどうぞお楽しみに!


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