7月22日番組から [番組スタッフから]
2011/07/22(金) 11:00 番組スタッフK

今月は「現代の消費――消費者は何にお金を払いたがっているのか」というテーマについて、関西学院大学社会学部准教授・鈴木謙介さんにお話いただいております。

4回目の今回は「これから求められるものは何か」。


ここまでお話いただいた現代の消費行動を踏まえて、これからの消費について鈴木さんに語っていただきます!


ここまでの3回は、形のないものにお金を払っている現代の消費についてお送りしてきました。これらはビジネスとして有用なのは確かでしょうが、結果的には消費者を惑わせ、必要の無いものを買わせてしまう手法ではないかという社会学的な批判もあるそうです。

鈴木さんは「確かにそうだとは思うが、形のないものへの消費が現代のビジネスに全く必要ないとは考えない」という意見です。それはなぜなのか。この部分は、どうぞ番組をじっくりとお聴きください!

今後の消費について、鈴木さんは2つのヒントを例示します。1つはアメリカのショッピングセンター(SC)の事例です。アメリカは2001年に同時多発テロを経験しました。このあと、アメリカのSCはコミュニティ機能を有した「ライフスタイルセンター」という業態にシフトしてきたのです。このような、地域社会に溶け込むようなSCを目指すという方向性は、日本でも注目を集めつつあるそうです。これらは、これまでとは違った意味での「形にならない価値」を提供するということになります。

もう1つは、金融危機以降に「浪費」や「使い捨て」への反省が海外に広がっているということです。資本主義の危機に直面した時に、環境に配慮した製品や、耐久消費財のシェアなどの動きが広がってきているそうです。

鈴木さんは「社会貢献、地域社会の絆、持続可能な社会を目指すといった『価値』に共感する消費者を集めることが、これからの社会にとって重要な課題解決の手法になり得る」と話します。

このお話を伺って、形のない価値の、その“形”がどんどん変わっているのだという印象を受けました。我々消費者としては、いままで以上に「何にお金を払っているのか」に敏感になるべきなのかもしれません。なぜなら、我々の消費行動が社会を動かす原動力になるかもしれないのですから…。


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