7月15日番組から [番組スタッフから]
2011/07/15(金) 11:00 番組スタッフK

今月は「現代の消費――消費者は何にお金を払いたがっているのか」というテーマについて、関西学院大学社会学部准教授・鈴木謙介さんにお話いただいております。

今週はその第3回、「消費者が求める『夢の国』」と題してお送りします。



キーワードは、前回のラストで少しだけ出てきました“ハイブリッド消費”。ハイブリッド消費とは、さてなんぞや?


「夢の国」といえば、やはり思い出されるのはディズニーランド。ですが、近年は商業施設がテーマパークに近づいたような消費空間が増えています。屋上に観覧車があったり、ちょっとした遊園地が併設された施設もあったりします。

このような施設は、消費者を現実から切り離して、純粋に商業空間のテーマに集中させて消費を促すという手法をとっています。今回のキーワードである“ハイブリッド消費”とは、物語あるいはテーマを味わうというエンターテインメント性と、モノを買うという消費との融合という意味なのです。

鈴木さんは、このようなハイブリッド消費はかつてから存在したといいます。その代表例が、日本の百貨店です。このあたりは、番組をお聞きいただくと「そうそう!」と、皆さん共感していただけるはずです! 私も子供の頃は、街のデパートに家族で買い物に行くこと自体が一大イベントと感じていましたねぇ…。

百貨店に代わって近年台頭してきているのは、上記商業施設のほか、都心部のアパレル店舗や家電量販店などです。このような施設には、

○ショッピングセンターなどでは、よりエンターテインメント性に重きを置く
○都心型店舗では、買い物自体が楽しめるように工夫されている

という特徴があり、このような形で「消費」と「遊び」の融合(=ハイブリッド)が図られているのだそうです。

ここまでの3回で、「記号的付加価値」「テーマ化」「ディズニー化」「ハイブリッド消費」などのキーワードを通じて、現代の消費喚起の仕組みについてお送りしてきました。次回は、これらの手法の問題点や、今後の行方について鈴木さんにお話いただきます。次回もどうぞお聴き逃しなく!


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