7月1日番組から [番組スタッフから]
2011/07/01(金) 11:00 番組スタッフK

今月のテーマは「現代の消費――消費者は何にお金を払いたがっているのか」。関西学院大学社会学部准教授・鈴木謙介さんにお話いただきます。ご自身もラジオのパーソナリティとして活躍する鈴木さん。チャーリーという愛称でもお馴染みです。




1回目は『私たちは何にお金を使っているのか』について。

まずは、鈴木さんから川崎アナへの質問で始まりました。
「最近、どんなことにお金を使いましたか?」
皆さんはいかがですか? 何にお金使いました??
すこーし考えてみてください。


鈴木さんは、現代の消費者は「形のないものにお金を払う」ことが多いと指摘します。

これら形のないものを区分すると…

A:純粋に情報としての価値。CDなどの音楽ソフトが挙げられます。
B:物質の価値をさらに高めるもの。モノにブランドという情報を足して、その値段を上乗せして販売されるものです。
C:物質とは別の価値が付加されたもの。夜景の見えるレストランが分かりやすい例です。ドラマの中で俳優が使う商品を販売するケースもあります(プロダクト・プレイスメントと言うそうです)。

モノに関係した価値、あるいは別の価値を付加するこれらの現象で、もともとの価値(=値段)に上乗せされた価値のこと(上記の例で言うと“ブランド”“夜景”など)を「記号的付加価値」と言います。

記号的付加価値によって製品の付加価値を高めようという戦略は最近始まったことではなく、実は1970年代から80年代にかけて広まりました。そのあたりの背景については、どうぞ番組をお聴きください!

己を顧みると、やはり形のないものにずいぶんお金を使っています。それは同時に、我々の身の回りには形のない価値が多く存在するということの現れなのではないでしょうか。

「これからの経済を考えた時に、日本の主力産業である『モノづくり』に形のない価値を追加して需要を喚起するべき」と鈴木さんは分析します。今月の4回シリーズで、日本経済のコアな部分を形成しつつある記号的付加価値について、消費者の動向、問題点、そして今後について、鈴木さんとともに考えていきましょう。

次回は『ディズニー化』というキーワードが出てきます。これは一体どういう意味なのか? 次回もお聴き逃しなく!


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