1月7日番組から [番組スタッフから]
2011/01/07(金) 11:00 番組営業担当K

あけましておめでとうございます!
2011年も「関西学院大学アイデアカプセル」をどうぞよろしくお願いします。今年もこの番組を通して、リスナーの皆さんの「知識やひらめきのサプリメント」にお役立ていただけるお話をたくさんお送りしていきたいと思いますので、変わらずご愛聴のほどよろしくお願いします!

さて今月は「日本人と日本語」と題して、関西学院大学総合政策学部教授の陣内正敬(じんのうち まさたか)さんにお話をいただきます。

もともと生物学を専攻されていたものの、大学院時代に言葉学に興味を持って研究しはじめたという興味深い経歴をお持ちの陣内さん。一見両極端の学問のように思いましたが、陣内さんのお話を聞いているうちに、生物学も言語学も人が「生きる」という意味では共通する学問なのかもしれないなあという思いに変わりました。
今月の4回シリーズもどうぞお楽しみに!第1回目は「敬語とどう向き合う」というテーマについてお話いただきます。


まずその前に、昨今、漢字検定を代表として日本語がとてもブームとなっているといわれています。陣内さんはその背景として、

①世の中の「絶対的」「標準」といった規範がなくなり、規範意識の緩んだ世の中の「正しいものとはなんだろう」という規範探し
②産業構造の変化(第一次産業→第三次産業が主流に)とコミュニケーションが求められる時代になった
③「ソト」の文化を取り込むことが得意な日本人が、その「ソト志向」のなかで、時々「ウチ」志向となる、今がそんな時代である

という3点を指摘されています。


では、そのような背景の下、今回は日本語の代表的表現の一つでもある「敬語」について検証していきます。

リスナーの皆さんは敬語についてどのようなイメージをもたれていますでしょうか。「難しい」「最近の若者は敬語が使えない・・・」「必要なものだけどどのように使ったらいいのか分からない」・・・etc

陣内さんは「なぜ敬語が難しいか」ということについて、以下の3つの性質をご紹介しています。

①訓練しにくい社会、規範が緩んだ社会(学校でも家庭でも「『友達』みたいな関係」が主流。上下関係の時代から平等を重んじる社会へ)
②敬意は時代や社会によって変化する
③敬語の性質として「敬意逓減の法則」・“敬語のインフレ”がある

たとえば「あなた」という表現についてみても、昔は「あなた」=間接的・距離感のあるものの表現のなかに丁寧さを加味した表現であったのですが、現在では「妻から夫に」「先生から生徒に」対する表現、つまり同等またはそれより少し劣るものに対する表現へと変化してきているそうです。


ではそんな敬語にどのように向き合っていったらいいのでしょうか。
陣内さんは「敬語の使い方には決まった解答はなく、いくつかの選択肢の中から自分にふさわしいものを選び取る姿勢が大切」とおっしゃってますが、その真意とは・・・詳しくは番組をお聞きください。

言語の知識ももちろん大切なのですが、もっと大切なのは「自分を磨く」ことであるという言葉はとても深い意味があると感じました。

次回は「方言人気の理由」というテーマについてお話いただきます。


コメント