7月23日番組から [番組スタッフから]
2010/07/23(金) 11:00 番組営業担当K

みなさんのお住まいのところはいかがでしょうか。
ラジオNIKKEIの本社がある東京赤坂は、暑い!
38度ぐらいの温度 + コンクリートの照り返し + 近くの海からの風をとめてしまうビル群、により体感的には45度以上?ヒートジャングルとなっております。熱中症に注意いたしましょう。

さて、頭を冷やして、竹本洋さんによる今月のテーマ「温故知新の経済学」。
4回目は「経済の危機と経済学の危機、そして経済と経済学の未来」です。

4回シリーズ最終回は、現在の経済と経済学について考えます。

竹本さんのお話は・・・


2007年に始まった金融危機、その後の世界同時不況の中で、人々は、的中しない経済予測や各国政府の経済政策に深く関与してきた経済学者、時代の潮流に乗るかのように社会に伝えてきたジャーナリスト、
に批判の目を向けるようになり、苛立ちや不安が出てくるようになりました。

それは経済状況の善し悪しや経済政策の失敗がわれわれの暮らしに直接影響を与えるからでしょう。が、そのことの責任を経済学者だけに求めるのはちょっとお門違いかもしれません。

しかし、経済学者たちにも「経済学の初心」を見失っている面があるように思えます。


それはまとめて言ってしまえば(ここのところは放送で竹本さんのお話を詳しくお聴きください!)、経済学の誕生から250年ほどたった21世紀の初頭になっても世界はいまだに貧困を克服しえていない、という現実を経済学者は今一度直視し、原初的な課題に向きあうべきではないか、ということなのです。

それはつまり、経済成長が万能薬ではない、ということ。
コトはそう単純ではないのです。

ということは経済学もまたこれまでの学問的枠組みを否応なく転換せざるをえなくなっている・・・。

経済学は今後どのような方向に向かうべきか、その答えは未だ見えていないのですが、「落ち着いた暮らしと生きる喜びを感じられる暮らし」の両方を実現する条件を考えていくことで、出口がみつかるかもしれません。

「経済」の意味を問い直し、それに新たな意味を吹き込む。
それを「一人の天才」や「専門家といわれる経済学者や政治家達の努力」のみに期待するのではなく、一人一人の生きる意味や現実の暮らしにくさ」に対する問いかけとそれに応えようとするこうした「専門家達の知的営為」との「協同作業」としてやりとげたい・・・。


4回シリ-ズを通して、実ははじめは「経済学」のお話なので、実践とか現実とはちょっと異なる学問的なだけのお話なのかな、とシロウトの私は思いました。ところが、会社員として経済活動をしていると、例えば「売り上げを上げる」ことだけを考えると「売り上げは上がらない」現実にぶつかります。
そこに「共感」とか「専門家によるヒント」とか「課題に対する問いかけ」とか「考える勇気」とか「先輩達がやっていた、いいところを時代に合わせて活かす」とか「仲間と話す」だのが入ってくると、最終的に関係者がちょっとずつ幸せになることが毎日あるのです。

そうか、だから、「温故知新の経済学」なのか・・・。

ハハハ、そういうことだけでもないんだけどねぇ、君はそう受け取ったの?・・・という、にこやかな竹本さんの声が聞こえてきそうです。

でも私にとってなんだか不思議な4回シリーズでした。一言でいうと、じゅわーとゆっくり効いてくるお話。


さて、7月30日の放送・更新はお休みです。
この機会に、今月のお話と合わせて
武田丈さんの「ソ-シャルワーク」 等もぜひお聴きください!


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