10月23日放送から [番組スタッフから]
2009/10/23(金) 11:00 番組営業担当K

今回は「わが国保険システムの課題を考える」の4回目、「保険を賢く利用するために」と題して岡田太志さんにお話いただきます。

今回は自らが保険を賢く利用するために必要な考え方を解説いただきます。すでに保険に入られている方も多いかと思いますが、自らが加入している保険を見直す機会にしていただければと思います。


保険取引に直接的・間接的にかかわる経済主体・諸機関・諸制度の相対が「保険システム」
中心は
「契約者(利用者)」・・・保険の需要者
「保険事業者」・・・保険供給者 
「行政当局」・・・保険市場や経営を監督・モニター


今回は「契約者(利用者)」に求められる姿勢・意識・課題について

「生活保障の3層構造」
上から
「個人保障」=民間企業が提供する市場型保険は個人保険
「企業保障」=自らが所属する組織や企業に関連した
(福利厚生制度)
「社会保障」=国による。生活設計のための生活保障システムの基底

保険を利用するにあたっては「社会保障」「企業保障」のどちらによっても保障されない経済的リスクとして、自らはいかなるリスクを保有しているかを見つめなおす必要がある。


社会保障(制度)=「ナショナル・ミニマム」最低水準の保障・・・その中心は「社会保険」
 「社会保険」・・・健康保険・年金保険・雇用保険・労災保険(労働者災害補償保険制度)
 社会保障のうち「生活保護」→公的扶助、 「児童手当」「遺族援護」→社会扶助

企業保障=「社会保障」の “上積み”を通じて従業員福祉に
 「企業保障」・・・弔慰金、障害補償、各種見舞金、各種祝金、死亡退職金・・・etc

個人保障
リスクのタイプに応じて「貯蓄」「回避」「保険」「貯蓄と保険の組合せ」などの手段で対応
利用可能な資金をどの程度「保険購入」に向けるか?
→家計において、可処分所得という制約条件の下で、リスクに対処する手段の最適な組み合わせを考える

日本のリスク認知能力は高くない。
しかし、実行可能な範囲で上記の内容を分析・実行していくことが大切。

「生命保険」 → 保障の対象が人の生死。保険金は定額給付という内容の保険
「損害保険」 → 保障の大使を右派人の生死以外。保険金は約定された保険金額を最高限度に、実際の損害の状況に応じて給付されるという内容をもった保険
  ↓
「生保・損保の中間のような保険商品」が登場
 EX:「医療保険・疾病保険」 → 保障の対象は人の生死以外(損保)。保険金は定額(生保)

保険法上「第1分野」・・・生命保険 「第2分野」・・・損害保険 「第3分野」・・・生保・損保の合わさったようなもの


近年は「第3分野」の「医療保険」「入院保険」の市場が好調
日本「国民皆保険制度」・・・医療に関わるリスクについては一定程度が保障されている
「国民健康保険」・・・
「高額療養費制度」・・・
漠然とした不安の中から自らが求める保障以上の保障保険を持っている可能性(その逆も。)


各種賠償責任保険
差別化の進展とともにね各種保険商品の透明性が下がると、家計がリスク保障の過不足といった事態におといる可能性が高まる。
家計が保険の消費を合理的に行うためには、まず自らのリスクを認知し、続いて保険との整合性を派するという基本姿勢がまずは重要な前提となる。

保険事業規制の目的・・・「契約者の保護」が一義的
約定された保険金の確実な支払い(確実なリスク保障)を意味した時代は終わった。
今日では、保険システム全体としての効率性と安定性をいかに図るかという問題意識の下、生命保険契約者保護機構、損害保険契約者保護機構といったセーフティーネットあり方もふくめ、契約者(利用者)保護のあり方が問われている。

市場への競争原理の導入⇔取引の一方当事者としての自己責任(結果責任)を契約者に求める

今後も、各保険商品の特性に応じて細かく契約者保護のあり方が検討されるが、結果がいかなるものであれ、家計保険契約者には、「保険会社の経営破綻」というリスクの一定程度を自ら負担しているという意識が求められる。

リスクへの対応→究極のところ「いかに生きるか、いかに生きていくか」というここの人生の根本に帰着する問題。
生活保障システムのありよう→その人の生きざまの問題であり、人生の意義をどのように考えるかによってリスクへの対応は変わってくる。

「将来の不確実性」に対する準備を忘れてはいけない。
「備えに完璧を期するという考え方」もとるべきではない。

将来の成り行きが人知のはるか及ばない混沌と不確実性の中にある以上、一定の対策を講じることを前提に、最後は「成り行きにまかせる勇気」が求められ、将来への不安を解消し、現在の精神生活の充実と将来に向けた道への挑戦に欠くことのできない力を与える。
  ↓
しかし、保険をリスク保障の「万能薬」と捉えることは正しくない。生活保障システムにおける各種保険の役割を的確に評価すると同時に保険の限界についても正しく認識することが大切。


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