7月24日放送から [番組スタッフから]
2009/07/24(金) 11:00 番組営業担当K

今回は「投資の国際化:過去、現状、行方」の4回目、「日本の政策が世界で果たした役割、再バブルと負の連鎖」と題して、平木多賀人さんにお話いただきました。

「株式を持ち合う」ということが一般的だった当時の日本経済がバブル崩壊という危機に直面したあとの対応についてご説明いただきました。
平木さんは「死に体状態にある企業を介護し続けるような投資を行ってきた」と表現されていました。
一見この言葉だけを聞いていると、無駄なことにジャブジャブお金を使っているように聞こえますが、でもこのお金で当時救われた企業がたくさんあったことも平木さんはご指摘されていました。
確かに、1997年頃は大きな企業の倒産の話題がたくさんありましたが、この投資の「おかげ」でその数は限定的だったのかもしれない、ということが、十数年たってようやくわかるんですね。


PKO(Price Keeping Operation)と呼ばれる運用を信託銀行が政府から委託されていたという事実も今で思えば不思議なことなのですが、当時としては「背に腹はかえられぬ」といったところなのでしょうか。

「背に腹は・・・」の例として、その後行われたいわゆる「ゼロ金利政策」についても解説をいただきました。本来の目的は金利を株式投資資金のため、そして企業融資をしやすくすることで、事業運営資金のためにということが主たる目的だったそうなのですが、結果的にはそのお金は日本の金融機関を通して海外の投資家・投機家が借り、そのお金が投機投資マネーとなってしまったとのことです。いわゆる『円借り取引』というものだそうです。
本来の目的以外のところでお金が使われてしまう、それも国境を越えた人々に・・・
ということを考えると、このような金融施策は常に海外の人達のことも意識して実施しなければいけないのですね。
いやー、本当に難しいですね。今回のような経験と検証を繰り返して、成熟した経済政策というのが生まれていくということでしょうか。

前回の番組では「ジャパンマネー」が海外の美術品などの市場に流れたことでその市場が荒れてしまったことを教えていただきましたが、「ジャパンマネー」というのは世界に影響を与えているものなのだと、毎回の講義を聴くごとに感じています。
為替によって円はそれぞれの通貨に形を変えていくのでしょうが、「メイドインジャパン」のマネーがどれほど世界にあふれているのか?お金にしるしとかついていればわかるのでしょうけどね。


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