8月22日放送から [番組スタッフから]
2008/08/22(金) 14:57 番組営業担当K

今回は「再生する民話」と題してお話をいただきました。

お話では山さんの鳴門市における『猿退治に関する地元伝説で町おこし』に関する研究についてご紹介いただきました。当初は「観光目的」としての効用を期待していた部分もあったのですが、実際には地域住民の交流の活性化や自分たちの生活環境や人間関係を新たに立て直しとして活用していくというもう一面の目的があったという実例をご紹介いただきました。


伝説の内容にリンクし「共助の精神」と合致させ、そこを整備してハイキングロードにすることで、そこを往来する人たちの数を増やすとともに、その場所が交流の場の象徴として活用されているエピソードは素敵なお話だと感じました。
ここで使われている「(民話を通じた)町おこし」という言葉には「地域活性化」「観光地化」という地域の外からの人の流入・交流を図る「外向き」の効果を期待するとともに、自地域コミュニティの活性化という「内向き」の効果の両面があることに、今も活き続ける民話や伝説の効果は歴史や時代を超えたその意義をあらためて知ることができました。


先日もここで記した当社の事業「常田富士男 民話の世界」というイベントで、私も全国各地でイベント開催に当たって各地の地元有力者の方々や教育委員会の職員さんなどとお仕事をご一緒することが多いのですが、例えば北海道のN町では役場に隣接して地域開拓の歴史についての資料館を建て、資料館の存在はもちろん、地元の歴史やエピソードに大変誇りをもって活き活きと語っているお姿が大変印象に残っています。

また7年前に仕事でたずねた、上記と違う北海道のN町では「馬」の育成が盛んな町で基幹産業の一つとなっているのですが、ここの町でも教育委員会の職員さんが率先して「馬の歴史や伝説を通じた地域活性と観光資源としての育成」についてのお話をうかがうことができました。

伝説や民話は日本全国の各地域に多かれ少なかれ存在するでしょうから、人々との係わり合いが少なくなってきているこんな時代だからこそ、そこに居住する人々にとっては共通の価値観となるであろう「地元に根ざした民話や伝説」を通じたこのような活動が少しでも増えることで、同じ価値観を共有でき人とのつながりが深く持てる社会になる一助となってほしいなあと思いました。


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