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7月9日番組から [番組スタッフから , 10年7月 温故知新の経済学(竹本洋さん)]

2010/7/9(金) 11:00 投稿:番組営業担当I  記事URL トラックバック ( 1 ) コメント ( 0 )

竹本さんの1回目のお話、いかがでしたか?

日々の暮らしを支え、次の世代へ命をつなぐ糧を確保する活動を「経済」というとすれば、人類はこの地球上に誕生して以来、経済活動を続けていることになりますが、「経済」を体系的に究明し始めたのは、わずか250年ほどの18世紀後半のこと!

というわけで、第2回目はこの18世紀後半のお話。
「経済学はどのような使命をもって生まれてきたのか」です。

18世紀といえば、出た!アダム・スミス。
しかし、ちょっと待ってください。
アダム・スミスの『国富論』だけをもって「経済学が誕生」したわけではありません。

まず今回のお話で登場するのが、フランス人のケネー。
それまで、農民が春に麦の種を蒔き、秋に実りの刈り入れをし、その中から一部を次の年の種まき用に保存し、それを春が来れば再び蒔くという具合に、農民が年々歳々再生産の作業を当たり前のように行っている、ということは誰でも知っていましたが、その「再生産・再消費のメカニズム」を「表」(タブロー)にまとめて見せたのがケネーなのです。(1758年『経済表』)

次に登場するのは、ジェイムズ・ステュアート。
ケネーの「経済表」から9年後の1767年にステュアートは『経済の原理』を発表。
市場において「需給が均衡にいたるメカニズム」を明らかにするとともに、「不均衡」という事態が生じる理由も指摘しました。
このステュアートの考えが現在の経済状況を考える上でヒント?になる要素があるような感じが私はするのですが・・・。

竹本洋さんはこの「ジェイムズ・ステュアート研究」で1999年度の日本学士院賞を受賞されています。

そしてこのステュアートからさらに9年後、1776年に登場するのがアダム・スミス、『国富論』です。
スミスはステュアートと違って、「供給と需要との不一致」といった事態は原則的には生じない、とみました。後の用語で言えばこれは「セーの法則」の立場をとっていることになります。
(セーは19世紀、フランスの経済学者、ジャン・バティスト・セーのこと)

今回はケネー、ステュアート、スミスに注目。竹本さんは、ステュアートとスミスは、一言でいえば「近代の経済」が人々に「物質的な豊かさ」を実現させてくれるゆえんをそれぞれの仕方で明らかにしようとした、とのことです。手法にこそ違いはあるものの、その「経済学の目的」には共通点のほうが大きい、と。

「物質的な豊かさ」の実現・・・。窓の外では参議院選挙立候補者の演説の声が響いています。
今夜、現状の経済状況をこの18世紀の学者達の考え方に照らし合わせて考えてみるのもよいかも・・・。


 

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