2月26日番組から [番組スタッフから , 10年2月 水産資源(さかな)を考える(東田啓作さん)]
2010/2/26(金) 11:00 投稿:番組営業担当K 記事URL トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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2月は4回にわたり「水産資源(=さかな)を考える」をテーマに、関西学院大学経済学部教授の東田啓作さんにお話いただいてまいりました。
今回はその4回目、「消費者には何ができる?」と題してお話をいただきました。
3回にわたり漁業者の方や政府がどのような対策をしてきたかについてご紹介いただきましたが、私たち消費者と水産資源の管理にはどのような関係があるのか、そして水産資源の保護のためにどのようなことができるのか、などについて教えていただきます。
●消費者は何かできる?
・消費者にとっては「新鮮でおいしいおさかなが食べられればよい」
→しかし、「新鮮でおいしい」と「資源管理」はつながっている
「消費者はさかなを購入する時何を重視するか?」
→「鮮度」「安全性」「値段の安さ」・・・「トレーサビリティ」は下位
最近注目されている「トレーサビリティ」=食品の出身地を表示すること
「日本船籍or外国船籍の船のどちらがとったものか(水揚げ港・水域など)」、
「養殖されたものか」「解凍されたものか」など
・持続的な資源管理がきちんとされた上で漁獲された水産資源を見分ける方法はあるのか?
→「海のエコラベル」
MSC(Marine Stewardship Council)の名前が入った青いマーク
(cf:エコマーク、JASマーク、再生紙使用マーク など)
日本では京都府のズワイガニ・赤かれいがこのマークを取得
・消費者が「海の資源管理」に協力できること
→例:「資源管理されつつ漁獲されたさかな」ということを理解したうえで、
そのような魚であれば見た目も味が全く同じなら少しお金を多く
出しても資源管理されたさかなを買ってもいいという理解が深まる
→漁業者さんたちは利益は消費者からの確保できるので「資源管理をしながら
魚をとれる」という安心感。
=「資源管理することは儲かることだ」という認識が生まれる。
・日本では「養殖」よりも「天然物」のほうが高く売れる傾向
→必ずしも養殖されたものの品質が悪いわけではない
厳密に管理された養殖魚であればかなりおいしい。
その上トレーサビリティにより管理方法が消費者にもわかる。
●再び「海は誰のもの?」
昔・・・海は“みんなのもの”。「砲弾が届かない距離から沖は『公海』」
今・・・陸(基線)から12海里までが『領海』
・1海里=1852m
・国際海洋法条約 陸から200海里までが『排他的経済水域』
・『排他的経済水域』では生物資源・非生物資源の探査・開発・
保存・管理する権利
・一方でその資源を適切に管理する義務を負う。
・日本では1996年7月20日にこの条約効力が発生
『排他的経済水域』ではオープンアクセス状態での『コモンズの悲劇』は緩和される?
→資源管理がうまくいくかどうかは排他的経済水域を有している
国の力量にかかってくる。
多くの国々排他的経済水域や公海にまたがって回遊する魚種についてはその
回遊魚種に関係する国々が集まって漁獲量を協議する国際機関が設立
=「国際的コモンズの悲劇」を回避するため
代表的なもの マグロ・・・回遊海域ごとに「中西部太平洋マグロ委員会」
「大西洋まぐろ類保存委員会」「インド洋マグロ類委員会」などがある。
・「マグロが食べられなくなるのでは?」という話題
→資源が減っていることもあるが、これを考慮して、委員会で決められる漁獲量が
減少しているから
●貿易と水産資源
マグロ 日本の消費者に向けて蓄養(稚魚をとってきて育てる)されて日本に輸出
(cf:養殖・・・卵から育てる)
マグロ漁獲量が多い・・・台湾・EU・日本
ツナ缶の製造・・・タイ・インドネシア・フィリピンなど東南アジア
→ 国際的分業がすすむ
☆もし貿易では、国内で資源管理がうまくいかなかったら?
→小さくて安い魚が取られる
→飼料用などとして、安くたくさん輸出される
→ますます資源が枯渇していく
→漁業者の収入が減る
↓↑
☆もし資源管理がうまくいっていたら?
→高い値段で売れる
→漁業者の収入が増える
→ますます資源管理をしようという意識が沸く
貿易をすることは、資源管理さえできていれぱ、貿易をする国お互いにとって
つまり漁獲を行って輸出国、そして大きいおいしいさかなを食べられる消費国の双方にとってよい結果をもたらす。
資源管理をきちんと行って、消費者はその情報をきちんと理解したうえで、自由な取引ができることがのぞまれる。
今回4回のお話を通して、普段特に気に留めることもなく、おいしく食べているさかななどの水産資源ですが、私たちのレベルでももう少し日本の漁業にたずさわっている人々のこと、世界の漁業に携わっている人々のことを思って食していかなければならないなと思いました。
私たちにも水産資源を守るためにできることがある、そのためにはまずはもっと知識と理解を深める必要であると感じました。
今回の東田さんのおはなしを機会に、水産資源だけではなく、食べ物のこと、環境のことを考えるきっかけにしたいと思いました。そしてこのような心がけが、私たちが住む地球を、人を、食べ物を守っていく、まずは簡単にできる第一歩なのだと強く感じました。
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