9月23日放送から [番組スタッフから]
2011.09/23 番組営業担当A 記事URL

今月は「イギリスの福祉の歴史」というテーマについて、4回にわたって関西学院大学人間福祉学部教授・今井小の実さんにお話いただいています。

今回はその4回目「『英国王のスピーチ』と福祉国家への道」です。

今年、アカデミー賞作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』、皆さんはご覧になったでしょうか?
人前で話すことが苦手なジョージ6世は、妻のエリザベスに連れられて様々な方法で克服しようとしますが、なかなか治りません。それによってさらに内気で自分に自信がもてない性格になっていきます。
ある日、スピーチ療法士のライオネルと出会い、ジョージ6世は変わっていきます。日を重ねるごとにジョージ6世とライオネルの間には友情が生まれていき、ジョージ6世の悩みである人前で話すことへのコンプレックスも解消されていくのです。
ジョージ6世が国王となり、国の情勢が戦争へと向い、国民の不安が募っている中、ジョージ6世は決して失敗の許されないスピーチを取り行わなければならなくなりました。しかし、そんな時にライオネルとの仲に問題が生まれ…

まだ、ご覧になっていない方もいらっしゃるかと思いますので、あらすじはこのあたりで留めておきたいと思います。

さてこの映画では主人公でもあるジョージ6世の国王になるまで、そしてなった直後がクローズアップされて映し出されています。本編にはありませんが、その裏側でイギリスはジョージ6世が国王であった時代に、「ゆりかごから墓場まで」と言われるような福祉国家の道を歩み始めるのです。

アカデミー賞で主演男優賞を受賞したコリン・ファースが演じるジョージ6世を思い浮かべながら、福祉国家へと向かっていくイギリスの歴史を是非、聞いてみてください!

さて9月の「イギリスの福祉の歴史」の4回シリーズは今回が最後となりました。
初め、タイトルを見たときに自分に縁もゆかりもないイギリスの、しかも福祉の歴史なんて難しそう…と私自身、お恥ずかしながら思っておりました。しかし、今井さんは自分たちにより近い話題を難しい話の入口にしてくださったので、スンナリと話に入っていけましたし、何より面白く最後まで聞くことが出来ました。日本と違った文化のもとで生まれ育った「イギリスの福祉の歴史」、日本の福祉を考える上でも大変勉強になりました。

次回の放送は10月7日(金)となります。次回もお楽しみに!!


9月16日放送から [番組スタッフから]
2011.09/16 番組営業担当A 記事URL

今月は「イギリスの福祉の歴史」というテーマについて、4回にわたって関西学院大学人間福祉学部教授・今井小の実さんにお話いただいています。

今回はその3回目「アガサ・クリスティと児童福祉」です。

ミステリーの女王、アガサ・クリスティがマザーグースの歌をモチーフにした『三匹の盲目のねずみ』という短編をご存知でしょうか?
この短編の主人公はポアロでもミスマープルでもなく、新婚のモリーとジャイルズです。
モリーたちがマンクスウェル山荘でゲストハウスを開くことから物語は始まります。ロンドンでの殺人事件で犯人逃亡、大雪などといったニュースが飛び交う中、ゲストハウスでも殺人事件が起こってしまいます。

このお話の鍵を握るのは里親に預けられた子供の虐待事件でした。

事の顛末はロンドンとゲストハウスでのどちらの殺人事件の被害者も里親によるある子供の虐待事件に関わっていたという共通点があり、犯人はその虐待された子の兄だったのです。

実はこの作品が発表される二年前にイギリスで里親の虐待で死に至った事件にあったのです。アガサ・クリスティの作品がこの事件の影響を受けていた、と考えられる、と今井さんはおっしゃっています。

ミステリーの女王と言われたアガサ・クリスティにまで影響を与えたこの里親里子の問題、どうしてこのようなことが起こったのでしょうか?
是非番組を聴いて、イギリスの児童福祉を背景に考えてみてはいかがでしょうか?


9月9日放送から [番組スタッフから]
2011.09/09 番組営業担当A 記事URL

今月は「イギリスの福祉の歴史」というテーマについて、4回にわたって関西学院大学人間福祉学部教授・今井小の実さんにお話いただいています。

今回はその2回目「ビートルズと民間慈善事業」です。

ビートルズといえば、世界的に絶大な人気を誇る四人組のロックバンドです。
ビートルズ解散後30年が経った2000年にリリースされた、全英・全米でNo.1を記録したシングル曲だけを収録したアルバム『ザ・ビートルズ 1』が世界34カ国でNO.1を記録、全世界で3,000万枚も売れるなど、今でも人気が衰えることはありません。

数々の名曲を残したビートルズですが、皆さんはビートルズといったら、どの曲を思い浮かべますか?

Let it be やYesterdayでしょうか?それとも HELP やHey Jude??
ビートルズの曲はどれも名曲ばかりで、本当にたくさんの曲を思い浮かべてしまいますが、
今回のお話に出てくる曲は「Strawberry Fields Forever」です。

ジョン・レノンが作ったこの曲、モチーフになったのが“Strawberry Field”という孤児院だったと言われていること、ご存知でしょうか?(ただし、ジョン自身は架空の場所だと言っています)

今井さんのお話はジョンと孤児院の関係、孤児院を取り巻く歴史、そして民間慈善事業まで進んでいきます。


詳しくは番組をお聴きください。
番組を聴いた後に、「Strawberry Fields Forever」を聞くと、
今までとは違う曲に歌詞に聞こえるかもしれません。


9月2日放送から [番組スタッフから]
2011.09/02 番組営業担当A 記事URL

今月は「イギリスの福祉の歴史」というテーマについて、4回にわたって関西学院大学人間福祉学部教授・今井小の実さんにお話いただきます。

今回はその1回目「シャーロック・ホームズと救貧法」です。
『シャーロック・ホームズ』といえば、アーサー・コナン・ドイルが19世紀から20世紀にかけて発表し大人気推理小説『シャーロック・ホームズ』のことですよね。
なんと、この『シャーロック・ホームズ』の、唇のねじれた男』という話の中から、イギリスの救貧法が見えてくるのです!

まずは『唇のねじれた男』の簡単なあらすじをご説明します。

……
ホームズはある裕福な家庭の夫人に依頼され、失踪した新聞記者の夫の捜索を頼まれます。アヘン窟(アヘンの売買等をする場所)にいるはずもない夫の姿をみたという夫人の話をもとに警察と現場に向かうと、そこには夫の服や荷物はあるのに、夫の姿はなくなっていたのです。
 夫は一体どうなったのでしょうか…。

ホームズがいきついた真相は、新聞記者であったはずの夫が新聞記者という職を捨て、思いも掛けない姿でお金を稼いでいたため、その姿に誰も気がつかなかった、ということでした。
妻の前での紳士な夫の姿から想像できない姿、格好であったので、妻さえ気がつくことが出来なかったのです。

お話は、このような結末で幕を閉じます。

お話の謎は解けますが、お話を通し、私たちには新たな謎が生まれてくることでしょう。
それはズバリ、この男が新聞記者の職を捨て、新しく始めたお金を稼ぐ方法にあります。

さて、この謎を解くには番組を聴いてみてください!

私たち日本にはないイギリスの考え方に基づいた救貧法がその謎を解き明かすヒントとなってくれるはずです。


2011年9月の出演者 [出演者]
2011.08/15 番組営業担当A 記事URL

2011年9月の出演者は
関西学院大学人間福祉学部教授 今井小の実さんです。

テーマは「イギリスの福祉の歴史」です。

現在、福祉が充実した国といえば、スウェーデンやデンマークが有名ですが、
かつて、福祉国家のパイオニアとしてイギリスが福祉に力を入れていたことは、みなさんご存知でしょうか?

9月4回シリーズでお送りする「イギリスの福祉の歴史」は日本でも馴染み深いイギリスの小説・音楽・映画を題材に、その背景に見える福祉の歴史についてお伝えします。

「シャーロック・ホームズ」「ビートルズ」「アガサ・クリスティ」『英国王のスピーチ』
これらは一見、社会福祉からは遠くにありそうですよね。
しかし、少し見方を変えると……
そこからは子供に対する福祉や貧困に対する福祉が見えてくるのです。
身近なものを題材にし、わかりやすい切り口から福祉の歴史について語ってくださる今井先生のお話、必聴です。