今月は「1票は口ほどにものをいう」というテーマで、関西学院大学法学部の山田真裕教授にお話いただいております。
今回は前回に引き続いて「選挙制度の大切さ」についてのお話。パート2の今回は、拘束名簿式比例代表制という選挙制度を中心にお話いただきます。
拘束名簿式比例代表制は、かつて日本でも参議院議員選挙で行われていました。政党が比例区の候補者に順位をつけて、得票数に応じて名簿順位が上の候補者から当選していく仕組みです。この制度では、政党として政策を打ち出し、その政策を叶える布陣として候補者を並べるという形です。
しかしこの制度は必ずしもうまく機能しなかった、と山田先生は分析します。名簿順位が下の候補者は「党から期待されていない」と選挙運動をあまりしなくなります。候補者の順位付けも政策本位ではなく、背景にある支援団体の大きさで行われるようになるのです。
本来、この制度を機能させるためには“強い政党組織”が必要なのですが…
今月は「1票は口ほどにものをいう」というテーマで、関西学院大学法学部の山田真裕教授にお話いただいております。
今回の第2回と、次週の第3回では「選挙制度の大切さ」についてのお話です。今回はパート1として、単純小選挙区制度を中心に解説していただきます。
前回のお話にあった間接民主制を機能させるために、我々はいい政治家を選ばなくてはありません。そのために役立つ制度は、政党や政治家の利益を我々有権者にとって見えやすくする制度であるべきだと山田さんは分析します。
そういった制度の一つの例が『単純小選挙区制度』です。
単純小選挙区制度とは…?
2011年5月の出演は関西学院大学法学部教授・山田真裕さんです。
今月のテーマは「1票は口ほどにものをいう」。
先日行われた統一地方選、後半戦の平均投票率は一部を除いて戦後最低だったという報道がありました。われわれ有権者の1票が政治を動かす…とは分かっていながら、なかなか投票行動には結びつきません。
改めて、我々の持つ1票にどういう意味があるのか、考えてみませんか?
単純小選挙区制や拘束名簿式比例代表制といった選挙制度のメリット・デメリットを考察しながら、選挙にどう向き合うべきかを山田さんにお話いただきます。お楽しみに!