8月27日番組から [番組スタッフから]
2010.08/27 番組営業担当K 記事URL

今月は「怪異な日本史」と題し、関西学院大学文学部教授・西山克さんにおはなしいただいています。今回は最終回、「妖物」についてお話いただきました。

「妖物」は「現在の『妖怪』」につながる話ということです。
西山さんによると「妖怪」とは「人間とは別の存在」という意味であり、「性格」を持っていて「名前」をもっている存在のことだそうです。 この「キャラクター付け」がおこなわれたのは水木しげるさんなど現代の作家ということで、まだまだ我々の知っている妖怪が生まれたのは長い歴史の中で見るとまだまだ最近のできごとなんですね、意外でした。

ただその前史はあります。柳田国男さんの民俗学や、井上円了さんの妖怪学、近世までさかのぼると18世紀後半には鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に登場する「見越し入道」や「ろくろ首」など、いまではすっかり馴染みのある「妖怪」たちが登場しているそうです。


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8月20日番組から [番組スタッフから]
2010.08/20 番組営業担当K 記事URL

今月は「怪異な日本史」と題し、関西学院大学文学部教授・西山克さんにおはなしいただいています。今回はその3回目、「怪鳥(かいちょう)」についてお話いただきました。

今回のお話の舞台は京都・北野天満宮。室町時代の皇族・伏見宮貞成(ふしみのみやさだふさ)の日記『看聞日記(かんもんにっき)』の応永23(1416)年4月に書かれた記録されている記述からです。

4月のある夜、北野天満宮にそびえる二股の杉に、「頭が猫・胴体が鳥・尻尾が蛇」という奇怪な姿をした鳥(怪鳥)がとまり、日記には「社頭も鳴動す」と記されるくらいのすざましい声で鳴いたそうです。

北野天満宮ではこの怪鳥を弓矢で射落とし、時の最高権力者・足利義持のもとに届けたものの、異様な姿に、「鴨川に流せ」という義持の命令で川に流されてしまったそうです。(この二股の杉は現在では根幹だけを残し「大杉社」という小社の御神体となっているそうです。)


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8月13日番組から [番組スタッフから]
2010.08/13 番組営業担当K 記事URL

今月は「怪異な日本史」と題し、関西学院大学文学部教授・西山克さんにおはなしいただいています。2回目の今回は「鳴釜(なりがま)」についておはなしいただきました。

釜が鳴る現象としては「釜鳴り(かまなり)」という風にもいうようですが、”現代風”に(笑)自然現象としてみていくと、竈に釜をセットして煮炊きすると、釜からビンの口で息を吹きかけたときのようなボーボーという音が鳴り、その振動が家や窓などをガタガタ揺らすという自然現象のことのようですが、この現象も中世を生きた人々の間では、「神々からの警告」などと捉えていたようです。


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8月6日番組から [番組スタッフから]
2010.08/06 番組営業担当K 記事URL

今月は「怪異な日本史」と題し、関西学院大学文学部教授・西山克さんにおはなしいただきます。

「怪異」とは不思議な現象なことのことで、古文書、とくに日記などの史料からもたくさんの怪異な現象に関する記述をうかがうことができます。西山さんはこういった現象から当時の人々の暮らしや社会の様子を検証しているそうです。今月は「怪異な現象」(すごく平たく言うと「怪奇現象」「妖怪・妖物」などもこれに入るか)についての記載から日本の歴史・当時の人々の生活などを見つめていく4回シリーズです。

今回はその1回目「大織冠破裂(たいしょくかんはれつ)」です。
今回のお話は大化の改新や天智天皇が国を治めていた頃のお話にさかのぼります。


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2010年8月の出演 [出演者]
2010.07/26 番組営業担当K 記事URL

2010年8月の出演は関西学院大学文学部教授 西山克(にしやままさる)さんです。テーマは「怪異な日本史」です。
「怪異」とは、「現実にはありえない不思議な現象や事実」のことです。その中には「怪奇現象」とか「妖怪・妖物」という現象も入ってくるのではないでしょうか。

「歴史」「史実」とこのような現象が「日本史」と結びつかないのでは?と思われる方
もいらっしゃると思いますが、昔の書物や日記などを研究していくと、このような怪異現象について書かれているものがたくさん残っているそうです。
西山さんはこの「怪異」が記載されている日記・書物に注目して、怪異の側面から日本史を研究されているそうです。当時の世情や人々の暮らしのようすなどが垣間見えてきます。

そのほか、西山さんが「怪異」の側面から日本史を研究するようになったきっかけなど、興味深いお話が満載の4回シリーズです。

今年はNHKの連続ドラマ小説『ゲゲゲの女房』が放送されるなど、妖怪がひとつブームになっていますよね。夏の暑い時期ですので、「怖い話」ではありませんが、「知的でちょっとこわい日本史」(笑)をどうぞお楽しみください。

「怪異な日本史」から、現代の私たちへの生きるヒントも見えてきます。どうぞお楽しみに!