みなさんのお住まいのところはいかがでしょうか。
ラジオNIKKEIの本社がある東京赤坂は、暑い!
38度ぐらいの温度 + コンクリートの照り返し + 近くの海からの風をとめてしまうビル群、により体感的には45度以上?ヒートジャングルとなっております。熱中症に注意いたしましょう。
さて、頭を冷やして、竹本洋さんによる今月のテーマ「温故知新の経済学」。
4回目は「経済の危機と経済学の危機、そして経済と経済学の未来」です。
4回シリーズ最終回は、現在の経済と経済学について考えます。
竹本さんのお話は・・・
今回のテーマは「自由と保護」。
小泉政権とその後、現在の日本の状況を経験している私たちはこのテーマについて深く考えざるを得ません。
お話は前回登場したアダム・スミスの「重商主義批判」から始まります。
ほんの少し前までは「構造改革」のかけ声のもとに、「重商主義」は悪の権化のように嫌われたのですが、今年に入ってからは重商主義は時代の主役になったように言われました。いわく、「リーマン・ショック以降は国家が企業を後押しなければ国際競争を勝ち抜けない!」。
ただ、ここで「重商主義」に話に入ってしまうと時間が足りなくなってしまいますので今回はここから、「保護主義」と「自由主義」の問題について竹本さんはお話を進めます。
竹本さんの1回目のお話、いかがでしたか?
日々の暮らしを支え、次の世代へ命をつなぐ糧を確保する活動を「経済」というとすれば、人類はこの地球上に誕生して以来、経済活動を続けていることになりますが、「経済」を体系的に究明し始めたのは、わずか250年ほどの18世紀後半のこと!
というわけで、第2回目はこの18世紀後半のお話。
「経済学はどのような使命をもって生まれてきたのか」です。
18世紀といえば、出た!アダム・スミス。
しかし、ちょっと待ってください。
アダム・スミスの『国富論』だけをもって「経済学が誕生」したわけではありません。
2010年7月の出演は関西学院大学大学経済学部教授、竹本洋(たけもと・ひろし)さんです。
テーマは「温故知新の経済学」。「温故知新」って?つまり「ふるきをたずねて新しきを知る」こと。
「未来への方向や確かな道筋は、過去の中にしかその答えがない」ということを思って、7月は「経済ってなんだろう」について過去からの見方を学んでいきましょう、というわけです。
今「経済」について考えることは私達にとって、日本にとって!とても大事なこと。
あー、でも難しい話だったらとどうしよう・・・・。
ご心配はいりません。
「あのね、『経済』と『経済学』は違うのね、『経済』ってなんだろう、という『経済』についての考え方、見方が『経済学』。人々は『経済』についてどのように考えてきたんだろう、というお話、経済学史について話をしてみたいとと思います」
専門用語を使ってさらっと説明できる事柄を、竹本さんは普通の言葉でわかりやすく語ってくださいます。
竹本洋さんは学界最高の栄誉といわれる「日本学士院賞」(1999年度)を「ジェイムズ・スチュアート研究」で受賞。ジェームズ・スチュアートって誰?それも今回の4回シリーズの中で出てきます。
「経済」に関する本は書店で私達もよく目にしますが、「経済」に対する見方が時代によって異なり、その見方の変遷の中に、今後の「経済」についてのヒントがこんなにたくさんあることは、私自身目からうろこ、でした。
このシリーズは4回分通して是非お聴きください。1回目で、あれー、この後はどうなるの、2回目で
もっともっと、3回目で、じゃあ今後は?そして4回目でそうなんだ!という感じでした。
(ひどい日本語ですいません)
ビジネスパーソンのあなたも、個人投資家のあなたも、家庭で学んでいるあなたも、学生の方も、それではご一緒に。