子供のころ、外国のテレビで”Astro Boy”、つまり日本の「鉄腕アトム」が英語吹き替えで放映されているのを見たときは素直にびっくり、感動したことを思い出しています。日本のマンガが輸出されている・・・。アジア人はどの国・地域の人も同じ、と思われていた時代のことですから、子供心にそれは誇らしげな感じがしたものでした。
それから数十年後、今度はオーストラリアのタスマニアという北海道ほどの島に行ったときのことです。街に「山本寛斎」のブティックがあったことに驚きました。ここにもあるのか・・・。そしてタスマニアの漁師さんの言葉にもびっくり。「シドニーには行ったことがないけれど、東京の築地にはいったことがある。TSUKIJIはクール!」。
今月の奥野卓司さんのお話は「ジャパンクールと情報革命」。最終回は「工業社会の未来が情報社会なのか」、です。
今回の奥野卓司さんのお話は「ジャパンクールのルーツは江戸文化にあり」。
ところで、GNCって何?GNP=Gross National Product=国民総生産、GDP=Gross Domestic Product =国内総生産、ではGNCは?
はい、Gross National Cool =国民総カッコよさ、です。
ダグラス・マックグレーという人が「日本のGNC」について語っています。英文ですが、こちらです。
「GNPでは日本はもはや上位になることは?だけれどGNCでは世界ナンバー1だ!」
みたいな事を言ってマス。
1970年代、80年代は日本の「モノ」が世界で売れました。でもその後は・・・・。
失われた10年などと言われますが、実は日本があまり気がついていないところで、少しずつ海外での日本の評価が変化していったらしい・・。
日本の「モノ=製品」ではなく「モノがたり=コンテンツ作品」が、ビデオソフトやフィギュアとなって売れる。英訳されたコミック本が「MANGA」コ-ナーに並ぶ。
やがて欧米の芸術家からネットを通じて東アジアの普通の若者たちへ・・・。YOUTUBE、
ニコニコ動画、ミクシーを通じてさらに・・・。
今週から奥野卓司さんよる「ジャパンクールと情報革命」をお送りします。
1回目の今週は「アカデミー賞(TM)にみる日本の物語づくり」。
最近では「千と千尋の神隠し」が第75回アカデミー賞(TM)アニメーション映画部門でオスカーを受賞。そして今年は、「おくりびと」で外国語映画賞、「つみきのいえ」で短編アニメーション賞のダブル受賞。
どうやら近年、日本発のコンテンツ産業、つまり「モノがたり」をつくる産業が“クール”と注目を集めているらしい。
“クール”って?カッコイイってこと。
4月、初めてこの番組を聴く!という方もいらっしゃるかもしれませんね!。
いつでも聴けるオンデマンドやポッドキャストもぜひご利用ください。
今月の出演は関西学院大学社会学部教授の
奥野卓司さん。
なんだか昨今元気のない日本ですが、ちょっと待って!
そういえばアカデミー賞(TM)において「おくりびと」は外国語映画賞を、「つみきのいえ」は短編アニメーション賞をダブル受賞しましたよね。
ファッション、アニメ、まんが・・・。4月のお話は「ジャパンクールと情報革命」。
日本のサブカルチャーは”クール”=”かっこいい”と世界で評価されてきているのですが、そのルーツは?歴史は?そして未来は?
製品(モノ)ではなく、コンテンツ(モノ語り)こそがこれから日本が世界に向けて発信できるコト・・・。
なんでも奥野さんは放送作家をなさっていらっしゃったらしい・・・。
スタジオでは、伝説の放送番組や秋葉原、デジタル時代のコンテンツ制作からビジネスモデルまで、お話に花が咲きました。4回シリーズでお届けします。