今回は「現代人と神話」というテーマでお話をいただきました。
これまで、神話といっても「昔」に起こった昔話・伝説などについてお話をいただいておりましたが、今回のお話を聴いて、決して神話ははるか昔のお話というわけではなく、現代の日常にも「安全神話」「土地神話」など「現代の神話」があり、いまも「神話」という言葉を知らず知らずのうちに使っていたなということにあらためて気づかされました。
この場合の使用される「神話」という言葉は「人々が暗黙の前提としていた価値観が揺らいだり崩れたりした時に、無前提の価値観などを批判的に表現する時」に使われると山さんはおっしゃっています。
「トロイの木馬」について番組スタッフKが書いておりました。
もし興味をもたれた方は、大作映画「トロイ」(2004)
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyca/id319068/をぜひ!ブラッド・ピットをはじめ、豪華キャストがズラリ、です。
今回は「伝説と歴史意識」というテーマでお話をいただきました。
今回はおもに「伝説」について解説をいただきましたが、伝説は昔話と違って「いつ」「どこの」「誰の」話なのかが明確であること、そしてそれが詳しければ詳しいほどいい。それを語り伝えている社会の人々にとっては実際にあった歴史的事実であると信じられていて、また伝説を語る人もそれが事実であることをできるだけ伝えようとして語るという点が大きな特徴と解説いただいています。また、ほとんどの伝説は歴史学的事実ではなくても、それを語り伝えてきた社会の人々にとっては紛れもない歴史的事実と考えられてきたこと、近代以前、「学問的歴史学・近代学校教育が始まる以前の歴史」では、一部の学識者を除いて伝説しか “選択肢”がなかった、ということです。
山泰幸(やま・よしゆき)さんのお話を聴いていて、私もむかーし、祖母の母、すなわち曾祖母の口癖を思い出しました。
「恐ろしい・・・。そんなことをするとバチがあたるよ」
もう一人の番組スタッフKも書いておりました!(年はだいぶ離れておりますが、同じようなことを考えているみたいです・・・(二人とも気弱?笑!)
また、ちょっとしたこと、心遣いが「幸せへのスイッチ」なんだ、というお話も忘れがちですが、よくあることなのかもしれません。ほんの些細なことで、うれしく幸せになったりしますから。うーん、「神は細部に宿る」。
日本の昔話や、伝説のことを聴いていたら、ふと、西洋の「マザー・グース」のことなどが浮かんできました。これは西洋の子供たちの伝説、じゃなくて伝承唄、かなぁ。