夏開催のイベント情報を見て、テンションを上げよう、の会。(主にグルメ) [山本直の修行日誌]
2017.06/19 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

この週末はなんだかとってもバタバタしました。発走時刻の変更で、コーナーの順序を入れ替えたり、頭が追いつかないことも多々。日曜日の夜9時にはベッドで溶けていました。今日の東京は気温が上がっておりまして、買い物に出ただけで汗だくです。

もう夏競馬は始まっているのです。季節は巡り、(以下略

夏の福島、中京、函館開催のイベント情報がJRAから発表されました。

まずは、2回福島開催
開幕週のメインは、我らがラジオNIKKEI賞。今年は陸上自衛隊東北方面音楽隊の生ファンファーレです!
開催2週目、8日の土曜日の昼休みにスタンド内のピーチプラザで、翌日の七夕賞のレース展望が行われます。進行は中野雷太アナです。
今年もスタンド4階のインフォメーション付近では、炭火焼肉「上杉」の弁当販売がお行われます。指定席エリアですが......食べる価値ありですよ!

続いて、3回中京開催
サイレンススズカ広場では、"CHUKYO SUMMER GARDEN"が行われ、国内・国外のハイボールと週替わりの唐揚げ・フランクフルトが楽しめます。開催2週目の「清須・信長のからあげ」が気になっています。とっても気になっています。(この週は中京に行くのです)

そして、既にスタートしている1回函館開催



THE 海鮮ブースとは!
KING OF 肉ブースとは!
激戦ラーメンブースとは!

ここで4食することはもう確定ですね、これは。

この原稿を書いている2時45分現在、今日のランチにありついていない私は、
ただただお腹が空くだけの原稿になってしまいました。また来週!
曇天のありがたさ。 [山本直の修行日誌]
2017.06/05 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。夕方の日経電子版NEWSが終わった午後6時、この原稿を書いている最中の虎ノ門は雷鳴が轟いて、猛烈な雨が降っています。この夕立が梅雨の到来を感じさせます。定時退社を狙って、全力で仕事を進めているのにこの仕打ち...つらいです。

我々は10の競馬場で実況をします。いわゆるオフシーズンがありませんから、競馬開催が行われる限り、晴れていても、雪が降っていても、双眼鏡を手に実況をします。

雨や雪が降ると、暗くなる分だけ実況するのが難しくなるのはお分かりいただけると思いますが、実は晴天もなかなか大変。そういった意味で、先週末の東京競馬場は意外に難しい条件の時間帯もありました。

まず、騎手のヘルメットや勝負服に日差しが反射して白っぽく見えること、そして、白く乾いたダートが光って見えることもあります。

競馬場によっては、馬群の奥にあるビニールハウスに太陽が当たって、実況中に目の前があああああああ!ということもありました。

そういった意味で、雲に日差しが隠れるとホッとすることもあります。
これからは梅雨もありますが、暑い季節もすぐそこ。競馬観戦する方、特に双眼鏡を持っていらっしゃる皆さんは、目を傷めないようにお気をつけください。

ああ、涼しいところで仕事したいなぁ(函館行きのトラックマンの方のツイートを眺めながら)

では、また来週!
ダービージョッキーは、素晴らしいホースマン。 [山本直の修行日誌]
2017.05/29 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

昨日の日本ダービーをレイデオロが制し、藤沢和雄調教師は開業30年目にして悲願のダービー制覇。騎乗していたクリストフ・ルメール騎手にとっても初めてのダービー制覇になりました。

ダービーに限らず、GIレースの終了後、勝利ジョッキーには息をつく暇もないほど忙しい数十分が待っています。ウイニングランをしてから、地下馬道へ降りて、検量室前で馬から下りるのは一番最後。顔を洗って、泥を落としたら、まず検量室前で勝利ジョッキーインタビュー。愛馬と関係者を追って、コースに改めて登場すると表彰式。ファンの皆さんの前でのインタビューもあります。

その後、次のレースの騎乗次第ですが、検量室脇のインタビューエリアで共同記者会見が行われます。最近はグリーンチャンネルさんの中継でも放映される機会が増えましたが、戦前のトレセンで行われる共同記者会見と比べると、ファンの皆さんには少し地味な存在かもしれません。

実は、先日のヴィクトリアマイルのレース後会見を、私が担当していまして、アドマイヤリードに騎乗していたルメール騎手、須貝尚介調教師にお話を伺いました。

その時、ルメール騎手は12レースの騎乗も控えていたので、記者会見は12レースの終了後に、ということになり、その12レース(BSイレブン賞)も勝利。会見の時間は延びに延びて、12レースの表彰式終了後、ということになりました。

その日のルメール騎手はJRA最多タイの1日9連対と大活躍。コメントを求められるシーンも多くありました。1日の最後ということもあり、より意を伝えやすい英語でのインタビューということになりました。(通訳の方がいらっしゃって助かりました・汗)

上に書いたようにこれが3度目の勝利騎手インタビューであるにもかかわらず、積極的にたっぷり話していただいたので、私はインタビューの最後に、"Thank you for your speak long and many time.(長い時間、何度も話していただいてありがとうございました)"と言いました。

それに対してルメール騎手は、"I'm pleasure.(僕は嬉しいんだ)"と言った後、またすごく長い言葉で喜びを表していたようなのです。"ようなのです"と書いたのは、実は凄まじいシャッター音で聞き取れなかったのです。ああ、何ともったいない。

この共同会見に限らず、ルメール騎手は勝っても負けても、1から10までしっかりコメントをしてくださる誠意の人。我々を含め、競馬メディアからはことあるごとにコメントを紹介していますが、いつもルメール騎手のコメントはありがたいな、と思って聞いています。

ヴィクトリアマイルの翌週、オークスの追い切り後の共同会見も私が担当していまして、ソウルスターリングの追い切りを終えた直後に会見場へ来て、私と目が合った瞬間、『ああ、あの時の!』というリアクションをしてくださいました。ルメール騎手、私のことを覚えてくれていました(聞き手としては最高に嬉しい瞬間です)

通年免許を得て3年目のルメール騎手。時折、言葉に迷うシーンは見受けられますが、積極的に日本語を使ってコメントを残しています。もちろん、それだけが騎手の仕事ではないと思います。が、今年の日本ダービーを制したジョッキーは、世界に誇るホースマンだと、私は思います。

では、また来週。
『84回目のダービー』まであと...... [山本直の修行日誌]
2017.05/24 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

私の手元に、今年のダービーオフィシャルネクタイがあります。毎年、ダービーの時期に発売されるこのネクタイ。今年はイタリアの「BENETTON」社製で、エンジ・ライトブルー・オレンジの3色が用意されています。私はオレンジをチョイスしました。『7枠から買ってみるかな』と思って、よくよくデザインを見てみると白い帽子を被った騎手と馬。うーん、迷いますね。(そんな買い方しないくせに・笑)

ダービー前日の土曜日は休みをもらったので、実況する3つのレースの塗り絵を済ませたら、じっくり競馬新聞とにらめっこをしようと思っています。

いつもそんな買い方はしないくせに、そんな予想の手順を踏まないくせに、なんだかいろんな考え方をしてみたくなるのがダービー。だって、84回目の日本ダービーは、1度しかありませんからね。

指折り数えながら待ちに待ってるダービーデーまで、あと4日。もう100時間を切りました。

私は去年に続いて、ダービーデー最初のレースの実況を担当します。1レースとはいえ、本馬場入場曲のイントロが聴こえ始めた時、それからファンファーレが流れた時のあの歓声は、ヘッドホン越しの自分の声すら聴こえなくなるほどです。

東京競馬場にいらっしゃる皆さんも、全国の競馬場やウインズ、ラジオやテレビを通じてお楽しみになる皆さんも、84回のダービーデーはたった1度だけ。後にも先にもありません。

素晴らしいダービーデーになりますように。では、また。
競馬場グルメ、探しています。 [山本直の修行日誌]
2017.05/16 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

昨日は川崎競馬場に行っていました。

食べて。


飲んで。


食べて。

この他に、競馬場名物のコロッケとかさつま揚げとか......ああ、食べすぎた。twitterのリプライでもいただいたのですが、競馬場の"もつ"ってなんであんなに美味しいんでしょうね。

我々は中央競馬で仕事をしているのですが、なかなかスタンドを探索する時間はないのです。「●●競馬場の美味しいモノを教えてください」と言われても、知ってる競馬場と知らない競馬場がありますし、決まったメニューになりがち。

土曜日の夕方5時10分から「競馬LIVEへGO!!」というしょうもない番組をやっているのですが、あの番組宛にも定期的にこういったお便りが届くのです。全国の皆様、中央・地方を問わず、わたしの競馬場グルメ、教えてください。メールはanaアットマークradionikkei.jp。番組サイトはこちら

今週はさらっと、このくらいで。また来週!
極私的、新潟大賞典の回顧。 [山本直の修行日誌]
2017.05/08 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

よく考えたら(いや、よく考えなくても)このコラムのタイトルは「山本直の修行日誌」です。私事ですが、最近twitterを始めまして(リンク)、新潟の"美味しい話"はそちらにつらつらと上げていったので、たまにはマジメに実況の反省を書こうと思います。

小塚アナも書いていましたが、今回は「新潟の芝」に話を絞ってみましょう。数字で言いますと、直線の長さは658.7m。いわゆる"最後の直線"としては日本最長です。それを踏まえ、ペースは緩みやすく、ほとんどの馬が余力を残して直線コースを迎えます。内回りの直線が358.7mしかない(とはいってもJRAの標準的な長さではありますが)こともあって、内回りと外回りのレースで我々実況アナウンサーが見る直線の景色は全く違ったものになります。

昨日、日曜日の後半6レースの実況を担当しました。9、10Rが内回り、メインの新潟大賞典は外回りでした。映像をご覧になれる環境の方はご覧いただければと思うのですが、9Rの上位争いも、実況としてはなかなか捌きに苦労したレースでした。レースはハイラップで流れたものの、先行各馬が脚を残して直線を迎えます。公式映像のタイム表示で50秒くらいのところでは、最内から6・7頭分のところまでに馬群が固まっています。この中から、より伸びそうな馬、上位が望めそうな馬を探して、口にしていく作業です。

そこから200mほど先、1分02秒のところで、勝ったトウショウジャイロを中にして、内にいる2頭、外の3頭、合わせて6頭が勝負圏内かな、と思いました。コメントとして拾えていない馬を拾って、ゴールまで3秒弱、6頭の名前を出すには短い時間です。最後に言ったのは「横に広がっているが、中で抜けたトウショウジャイロ、ゴールイン」。2着争いはゴール後に圏内の4頭の名前を言うのがやっとでした。細かく書いたつもりですが、これは単純な「接戦の難しさ」で、どこのコースでもあることです。

続いて、新潟大賞典。外回り、重賞クラスのハンデ戦、16頭立て。さすがに"覚悟を固めよ"という条件ですね(笑)

公式映像の1分32秒あたり、「ずらっと内から外まで馬場いっぱい」と言ってみましたが、これが新潟の外回りらしい馬群の形です。逃げたトーセンレーヴはスタート直後こそ内に寄せませんでしたが、3・4コーナーはラチ沿いで回って、この200mほどで馬場の真ん中まで進路を外に持って行きました。この時点でわずかに先頭と分かる状況です。

内からマイネルフロストとサンデーウィザードが並びかけて、1分38秒のところで3頭が横並びになります。並びかけた2頭に脚があることは分かりますから、この争いに加わってくる馬がいるかどうか、を次に考えます。新潟外回りあるあるといえば「見えないところから飛んでくる」なので、外に目線を振ってみると、1番人気のメートルダールとロンギングダンサーがいて、内外離れているもののトーセンレーヴと同じくらいのところまでは来てそうに見えました。

この後、マイネルフロストとサンデーウィザードの名前を2回続けて呼んでいるのですが、どちらかが前に出るか?と思っていたら並んだままだったことと、メートルダールの伸びが前まで届きそうかを測っていました。ただ、さすがに届くほどの脚には見えなくて、フルーキーの伸びが目立って見えて3着争いも接戦になりそうでした。もうゴールまでどちらかの接戦は決着がついてくれ、ついてくれ......分からない!ままゴールに入りました。

正確に言えば「サンデーウィザードが勝っているだろう、メートルダールが3着だろう」とは思っています。でも、お伝えできるほどの差ではなかったのです。実況として口にする基準として「分からなかった」です。

本当にいいレースでした。毎度のことながら、ハンデキャッパーさんも絶妙なハンデを設定されていたのだろうと思いますし、上位2頭はお互いにベストと思える走りをしていた、というコメントがジョッキーからも聞かれたようです。

マイクのカフ(スイッチ)を切って、一番最初に思ったことは「新潟らしいレースだなぁ」ということでした。日本酒も食べ物も美味しいモノが揃ってて、夜が楽しい街ですが、アナウンサーとして対面する新潟競馬は本当に"ドS"。"Umai"と"Sadistic"がある新潟。UとS。そういえばそんな建物がどこかにあったような......。

では、また来週!
土日も日経電子のば~ん! [山本直の修行日誌]
2017.05/02 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

ラジオNIKKEI競馬班、5月の実況スケジュールが決まりました。

今週末は、先週に続いて新潟へ向かいます。新潟大賞典の実況を担当します。
先週は土日ともに風が強かったです。どれだけ新聞や資料にクリップを使っても飛ばされそうになりまして......いやあ大変だった。

マイクには風防(スポンジのようなアレです)を装着しているんですが、実況音声にも相当な風の音が入っていました。これだけ風が強い強いといってみても、いざレースの結果にどう影響するんだ、って言われると答えられないのですが......。

今週は土曜日が雨予報。風雨ともに強くなると、雨が実況席に入ってくることもあります。私も実況中や進行中に何度かシャワーを浴びました。馬上にいる騎手の方や、パドックやスタンドの前列にいらっしゃるお客さんよりはマシだと思っています。でも......ね(苦笑)

冗談はともかく、身体を冷やさないように気をつけます(本当に)

さて、今週から競馬中継終了後、競馬インパクトを挟んで、ラジオNIKKEI第1で17時から10分間「日経電子版NEWS」をお届けします。

「聴く日経」もそうなのですが、たまに言われるんです。「競馬実況してる皆さんがニュース読んでるの新鮮ですね」って。
だから、新鮮な気持ちで聞いてください(笑)

山本がまだ新鮮だったころ、初めてオンエアでニュースを読んだ日、調べてみました。



今から4年近く前、2013年6月5日でした。当時は心臓が口から出るんじゃないか、と思いながら読んだものですが、誰にも緊張していると思ってもらえず、ただただ毎日ニュースを読んでいたのを覚えています。タイムフリーが始まる前で、本当に良かった......。

あれから4年、いろんな「初めて」がありまして、いろんな恥を捨てまして、随分あけすけな人間になってしまいました(と、一応反省した顔をしておく)。

それでは、また来週!
中山競馬場は南風が吹いていました。 [山本直の修行日誌]
2017.04/17 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

今日(17日)が7連勤の7日目です。さすがにヘロヘロ。今夜は楽しみなディナーがあるので、たっぷり癒されてこようと思います。美女もいますしね(笑)

土曜日(15日)は中山競馬場で踏み切ってジャンプTシャツの販売が行われました。
直也アナがサインを書いている間、私は実況のバックアップ(実況者の後ろで間違いや競走中止などをフォローする仕事)をして、レースが終わったらパドックへダッシュ。
フロアディレクターと、土曜午前の進行の稲葉弥生さんが場つなぎをしてくれていましたので、息を切らすことなくしゃべれました。感謝感謝。

さて、そんな中山競馬場。土日ともに強い南よりの風が吹いていました。コースで言えば、3・4コーナーから1・2コーナーの方向の風。直線は強い追い風です。
特に日曜日は初夏を思わせるような陽気になりましたし、季節を進めるような風、と呼んでもいいのかもしれません。

風がレースに与える影響について、詳しいことは言えないのですが、前半が速いペースになりやすいダート戦、特に半周競馬の1200m戦では、
向かい風になる向正面で無理に先行するよりも、追い風になる直線の伸びに賭ける方が良い、といったことはあったかもしれません。
(そもそもの脚質を守ることが大前提だとは思いますが)

特にその印象を持ったのは日曜6レースで2着に追い込んできたトモジャポルックス。
最近は先行するか、最後方から追い込むかの2択のような戦歴で、今回もスタートをするとジョッキーのアクションも見られず最後方から。
4コーナーの出口でやや外に進路を振ると、目を引くような伸び。
ただ、ウォリアーズクロスが1頭抜け出した後だったので、それでも2着争いかな、と思っていたら、坂を上がってもうひと伸び。
結果としてはクビ差の2着でした。実況としては冷や汗モノ。
あまりにも伸びが凄かったので、実況していた私としては勝ち馬と同等以上の印象が残りました。

中継の中でも、進行アナ・実況アナが折に触れて風向きをお伝えしています。
今週から主場は東京と京都に替わりますが、もしラジオから風の情報が流れてきたら、予想のひとつに加えてみてください。

それでは、また来週!
手書きで"塗り絵"を作る理由。 [山本直の修行日誌]
2017.04/11 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

先週金曜日から福島にいて、月曜日の休みを挟んで、今日は美浦トレセンに泊まります。いよいよ牡馬クラシック第一弾を迎える皐月賞の共同会見のインタビュアーを担当します。詳しくは明日の競馬が好きだ!、競馬実況webの更新でお伝えします。

今日の東京は雨。東京タワーすら上部は見えなくなるくらい、低い雲が垂れ込めています。泊まり支度をしてきているので、大荷物で電車に乗ることを考えるととても気が滅入ります。いや、仕事だから仕方ないのですが......。

さて、今日は実況アナの必需品・塗り絵の話をします。このブログを読んでいる方のほとんどはご存知だと思いますが、実況アナが出走馬の名前と騎手が着る勝負服を書いたカンニングペーパーを"塗り絵"と呼んでいます。

そうそう、今月1日に日経新聞電子版に中野雷太アナが書いた「競馬実況アナ日記(http://www.nikkei.com/article/DGXMZO14644000Z20C17A3000000/)」が掲載されました。このコラムは隔週土曜日更新で、各アナウンサーが競馬に関するいろいろな話をします。ぜひご覧ください。

この中野アナのコラムにも塗り絵の話が出てきました。基本的なことはそちらに譲るとして、今日は「なぜ手書きなのか」にこだわって書いてみたいと思います。それぞれのアナウンサーによって違いもありますし、あくまで私・山本の視点で書いているということを前提に読み進めていただきたいと思います。

――――――

少し前に、阪神競馬場のバックヤードツアーで実況席を見学していただきました。その時に「なぜ塗り絵を手書きで書かれるのですか?」という質問があり、先輩アナが「プリンターがないので......」と言っていました。確かにその通りで、この局が競馬実況を始めた60年前に、今と同じプリンターやパソコンが流通していたら、私たちの塗り絵もデジタル化されていたと思います。

実際、デジタル世代(?)にあたる私の塗り絵の台紙はExcel(表計算ソフト)で作っていて、会社でその都度印刷をしています。でも、出走馬の名前や勝負服は手書きで書いています。少なくとも、今の時点でこのスタイルを崩すつもりはありません。それは、「常に最高のフォーマットで戦える」からだと、今は思っています。


(明日、船橋で行われるマリーンカップの塗り絵をしてみました)

このExcelシートは、今までに何度かバージョンアップ(自称)をしています。右下に寄せて印刷をしたこと、勝負服の輪郭の設定を変えたこと、勝負服の欄の上にもうひとつメモ欄を設けたこと、、、実況アナとしてこれは必要だな、と思うたびに更新してきました。

印刷を右下寄せにしたのは「塗り絵を留めておくクリップボードが左側で挟むタイプだったこと」「紙がペラペラとはためかないように右上と右下にクリップを留めること」が理由。

勝負服の上に欄を設けたのは「各馬の脚質を分かりやすく書きたいな」と思ったからです。逃げ馬には◎、先行馬には何番手にいる馬かを数字で、差し馬は△、追い込み馬は×。いわゆる"展開"を実況する以上、各馬のキャラクターを頭に入れておきたいと思った実況デビュー前の私。しかし、そこまで実況中に頭が回る人間ではないと気付いて、塗り絵にそういう欄を作ればいいじゃないか、ということになりました。

馬名を書く欄が長いのは、黒いペンで馬名を書くほかに、違う色で付帯情報を書き入れるため。重賞レースの実況であれば「○○年ぶり」とか「かつてこの馬(騎手)が勝った重賞は何だっけ」とか、重賞でなくても区切りの勝利数が近い騎手は「(例)横山和生 99→100勝」と書いていたりします。

ここまで"カスタマイズ"ができるのは手書きだからこそ。必要な情報が多いレースは馬名を詰めて書くこともできます。

競馬の仕事を始めた当時、手書きは時間も取られるし、正直どうなんだ、とは思っていましたが、「常に最高のフォーマットで戦えるから」手書きであるのだということです。

最大の敵は、きれいな字を書けない私の右手だな(笑)

では、また来週!
1日2鞍、1週で3鞍の同一条件戦。 [山本直の修行日誌]
2017.04/06 山本 直 記事URL
こんにちは、山本直です。

珍しく月~水と3連休をもらったので、いつもより元気です。
コラムの更新を忘れていたわけではありません。

明日朝から福島へ向かいます。技術さんと11時に現地集合。
その技術さんは今、我々のデスクのすぐ隣、放送を送出するマスタールームで仕事中。
なんだか不思議な気がしますが、そういう職場です。

さて、今週はちょっとマニアックな競走条件の話をします。

この時期の前半戦は3歳未勝利が多い訳ですが、
今週土曜日(8日)の中山はこんなラインナップです。

1レース ダート1200(牝馬限定)
2レース ダート1800
3レース ダート1200
4レース ダート1800(牝馬限定)
5レース 芝2000
6レース ダート1800

芝は1鞍に対して、ダートは5鞍。牝馬限定戦は1200mと1800m戦が行われます。
ですが、私が気になったのはそこではなく、2レースと6レースです。
ともにダート1800m、どちらかが牝馬限定戦という訳でもありません。

勘の鋭い方は「外国産馬が出られる混合戦なんじゃないの?」という方もいらっしゃると思います。
でも残念、どちらも混合戦ではありません。

そう、全くの同一条件戦なのです。ついでに言うと、日曜2レースも同じダート1800の、いわば"無印戦"です。

出走登録はそれぞれのレースに対して独立して行われます。
ですから、出走させる陣営からすれば「お得感」のあるレースが出てくるかもしれません。

加えて、今週から福島競馬が開幕。ダート1700mの"無印戦"は日曜1レースに組まれています。

この4鞍をどの陣営がどう選んでくるのか、勝手ながら楽しみです。

では、また来週!
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