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きょう行われた牛若丸ジャンプステークス。フルゲート14頭に31頭の出馬投票があり、17頭が除外となりました。
10日ほど前の高田潤騎手のツイートが注目を集めました。22日(土)のオープンにも沢山の出馬投票があり(18頭除外)、ここで除外された馬が次走優先権をもって牛若丸ジャンプSに登録すると、権利をもっていない賞金上位馬が同レースに出走できないという事態が発生すると。しかし22日のオープンに賞金上位馬が出馬投票すると収得賞金順で出走できる馬となり、しかも重い斤量を背負わされてしまうから登録できないということでした。


そんなことが起こってしまうのか。というか、そういうルールになっていたことを知っているようで知らなかった。平地も障害も同じだったとは。勉強不足でした。
そこで改めて調べてみようと、競馬番組一般事項を開いてみます。リンク先はPDFなので注意。


「V 出馬投票」の「2.出走できる馬の決定方法」の(4)のホに(←合ってるよね?)、「出走できる馬とならなかった場合の優先出走について」という項目があります。出走できる馬とならなかった=除外ということですね。この項目の(一)に、オープン競走についてのルールが書かれています。


(以下引用)
該当する競走条件の競走(重賞競走を除くオープン競走に限る。)において出走できる馬とならなかった馬(当該出馬投票直前に,競馬番組で別に定める期間(「オープン競走における次走優先権付与制限対象期間」という。)に実施された競走に出走しなかった馬に限る。)のうち下記 3 により再投票(競馬施行規程第 86 条第 2 項の規定により競馬番組で定める締切り時刻を同じくする他の競走に出走させることを希望する旨の申し出をいう。以下同じ。)をしなかった馬および再投票をしたが出馬投票したとみなされなかった馬については,出走できる馬とならなかった日(「最初に出走できる馬とならなかった日」という。以下この項において同じ。)から 2 ヵ月以内に,出走できる馬とならなかった重賞競走(最初に出走できる馬とならなかった日において出走できる馬とならなかった競走と競走の種類が同一の重賞競走に限る。)を除いて最初に出馬投票または再投票した競走に限り優先出走を認める。
(引用ここまで)


ん?んん?
ちょっと分かりづらいので、先週22日のレースを例としてあてはめてみます。


「オープン競走における次走優先権付与制限対象期間」というのが開催週ごとに定められていて、第1回小倉競馬の番組表によると、先週末の出走馬について同期間は去年12月28日から今年1月19日までであると記されています。また再投票とは、同じ開催週のほかのレースに出馬投票を指していますね。
先週の障害オープンは"重賞以外のオープン"なので、ここで除外された馬で、12月28日~1月19日に出走しておらず、再投票していない馬が(障害オープンは週1クラなので事実上再投票は無理)、除外された日から2ヶ月間は優先出走できるということ、で合ってますよね? で、先週のオープンで除外された18頭が次走の出馬投票時に優先出走ができ、そのうちの16頭が今週の牛若丸JSに投票してきたと。この16頭のうち14頭で出走馬が占められる形になり(2頭は除外)、権利を持っていない高額賞金馬は出走できなかったと。
こんなふうに認識しておりますが、なにせ付け焼き刃の勉強ですんで間違いがあるやもしれませぬ。厩舎関係者の方々や専門紙トラックマン、特に想定担当の方々の方が詳しいと思います。もし間違いがあったらこっそりご指摘いただければ幸いです。


先週の成績表をみると、障害オープンについて「一般事項V-2により以下の18頭が出走できる馬とならなかった」とあります。Vの2というのは上記の「出走できる馬の決定方法」です。これによりアーネストホープシェーンクラートショウナンサルヴォセデックカズマタイキフロリゼルテイエムクロムシャビーオールアイズが非当選馬(=抽選のうえ除外)となり、アイファーアクターアースドラゴンシャリオヴァルトストレイライトランタガノファジョーロ、ダノンロッソ、ブラックワンダー、ホシルミエールマイネルパラディ、メイショウジザイ、メイショウハニーが非抽選除外となりました。
上記の馬のうち、太字になっている馬がきょうの牛若丸JSに出走した馬。はい、14頭全てが先週のオープンの除外馬でした。


牛若丸JSに出走できなかった賞金上位馬は、それでも出馬投票は行い、除外されたために次走優先権を獲得できました。しかしこの権利は2ヶ月間のみ。先の2ヶ月間に組まれているオープン競走(重賞除く)は数少なくわずか5クラ。このうち、2月26日の春麗ジャンプSと3月26日のペガサスジャンプSはいわゆるグレード別定で、格の高い重賞を勝っていると背負わされるけどJ・GIIIなら1キロとかで済む。
一方で平場オープンには「別定SA」と「別定SB」という負担重量のルールがある(レースによりどちらか)。牛若丸JSで除外となったフォイヤーヴェルクを例に取ってみてみます。


フォイヤーヴェルクは9歳、本賞金2450万円、重賞は新潟ジャンプSの1勝。5歳以上は基本60キロで、春麗ジャンプSは「J・GIII競走1着馬1キロ増」なので61キロ、ペガサスJSはJ・GIIIの勝ち馬に関する規定がないので60キロのまま。一方、別定SAは「収得賞金700万円ごと1キロ増」で、賞金2450万円のフォイヤーヴェルクは3キロ増加で63キロ。別定SBは「収得賞金400万円超過馬は超過額300万円ごとに1キロ増」ですから、えーと700、1000、1300、1600、1900、2200で...66キロ! 重い。
というわけで、重賞ウイナーなど賞金を"持っている"馬たちは別定SAや別定SBのレースを使うと斤量が重くなり、グレード別定で行われる特別戦に出走させたい、でも権利持ち馬で埋まってしまって出走できない。ということなんですね。


うまいことルールを変えられないものか。SNS上ではかつて存在した「障害1勝クラス」の復活を提起する声がみられました。アタシもうっすら覚えてます。障害400万下。いつまであったかなあ? 調べたら1998年まで行われてました。99年の障害改革で消滅しちゃったのか。いまは未勝利を勝つとどの馬もオープンクラスですからね。1勝クラスを作ることで賞金積んでる馬がオープンに出やすくなるとは思う。でもオープン馬の殆どは1勝馬だから、オープンのレースがスッカスカになる懸念もある。よね。
もしくは特別戦と同様の、グレード別定の平場オープンをもう少し増やすとか。以前は「別定SC」というオープンが春の新潟開催に組まれていました。この別定SCはまさに今週の牛若丸JSや、次開催の春麗ジャンプSと同じ設定。特別戦を増やさなくても(増やしてもいいけど)、出走条件を柔軟に設定することで出走機会を確保してあげられないかなと思うのです。


高田騎手のツイートによると、JRAとも話し合っているとのこと。状況がより良い方向に向かうといいですね。
フォイヤーヴェルクは明日の中京10R美濃Sに、オープン1勝+重賞2着2回でフォイヤーヴェルクと同じくらい賞金を持っているホッコーメヴィウスが明日の小倉12Rに出走予定です。平地に出走すると優先権は消滅するとのこと、それでも平地に使ってくるわけですから、出走機会を求めてなのだと思います。かつてメルシーエイタイムは、平地をひと叩きしてJ・GIに臨むのがほぼルーティーンとなっていました。その平地戦でも人気薄で3着に食い込んだことも(2007年11月17日東京)。心の片隅で激走もちょっぴり期待しちゃいますよ(かつてのメルシーエイタイムのような)。


では、1月 30日(日) の出演予定です。
【PCやスマホで楽しめます。 radiko.jp へ!】
「3歳重賞+リステッドワイド」 5/28までの3歳重賞&3歳リステッドはワイドが5%上乗せ


[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
吉田幹太(競馬ブック)
能勢俊介
小木曽大祐(日刊競馬)


<パドック解説>
山口瞬(日刊競馬)1R-4R
松本智志(競馬ブック)5R-8R
安中貴史(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:30頃 「メインレース展望」
11:50頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:20頃 「日曜メインレース展望」
13:50頃 「今日のコラム」出演:小林正明(デイリースポーツ)
14:30頃 「パドック解説者 レース展望」
16:15頃 「来週の重賞展望」


東京実況:山本直也(1R-6R)大関隼(7R-12R)
進行:藤原菜々花、小屋敷彰吾、稲葉弥生
パドック進行:稲葉弥生、藤原菜々花


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
菱田誠(スポーツニッポン)
森本昭夫(競馬評論家)


<パドック解説>
竹原伸介(馬サブロー)1R-6R
竹村浩行(馬サブロー)7R-12R


<主なコーナー>
9:55頃 「パドック解説者 狙いのレース」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:55頃 「メインレース展望」
11:40頃 「藤村和彦の射(シャッ)!!」出演:藤村和彦(競馬文筆家)
11:50頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
13:40頃 「小倉競馬レース展望」出演:坂井直樹(競馬ブック)
14:20頃、14:55頃 「日曜メインレース展望」
16:05頃 「来週のメインレースの見どころ」


中京実況:小林雅巳(1R-6R)山本直(7R-12R)
進行:檜川彰人、髙田洋子
パドック進行:山本直、岡田麻紗巳
小倉実況:佐藤泉(1R-6R)小塚歩(7R-12R)


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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