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自分の実況を顧みてああだこうだSNSに書くのはあまり好きじゃないです。でも今回ばかりは話させてください。

凱旋門賞はご存知の通り、ドイツ調教馬トルカータータッソが勝利しました。日本のプールではブービー13番人気、単勝万馬券。現地プールでは40倍台だったとこのとですが、最低人気だったそうです。つまり伏兵。
でも我々、どの馬が勝ってもいいように準備します。特に近年は馬券発売があるので、国内のレースと何ら変わりないように、基本的には道中に全馬の名前が出るように、ニュートラルに実況してます。少なくともアタシはそのつもり。


トルカータータッソはドイツ調教馬。前走でG1バーデン大賞を勝っての参戦でした。近年ドイツのビッグレースは遠征馬に勝たれることが多く、このレースも近3年はバーニーロイ、ガイヤース、ベストソリューションと英国調教のゴドルフィン勢が連勝していました。トルカータータッソは地元勢4年ぶり、今年の独ダービー馬シスファハンを破っての勝利でした。
かつてドイツは強い馬をたくさん出していたイメージが、競馬ファンになりたての小塚少年にはありました。ランドがジャパンカップを勝ち、ボルジアが2400m路線のトップホースの1頭として活躍していた頃です。10年前にデインドリームが凱旋門賞を勝ったとはいえ、最近はそのレベルにはないのかなと勝手に思い込んでいました。勝手に。ここが間違いだった。
ニュートラルに出走全馬を見ているつもりですが、どうしても力のかけ具合に強弱はついてしまいます。トルカータータッソは、平たく言えば見込み薄と考えてしまっていたのです。


その思い込みがあったために、直線でトルカータータッソが大外からぐいぐい追い上げてきたときは驚きました。ただ、勝負服と帽子の色でトルカータータッソだとすぐに判別がつきましたし、幸いなことに大外にいたのでゼッケンの馬番1も見えました。なのでゴールの瞬間は迷わずトルカータータッソという名前を口にすることができました。


次の瞬間。


映像に大写しになったのは。


ぜんぜん違う馬。


12番シリウェイ。


.........!?!?!?


シリウェイ?トルカータータッソじゃないの??まさか間違えた???こんな大きなレースの実況で????嘘でしょ...


モニターに映った馬がシリウェイであることはすぐに分かりました。でもシリウェイは勝ってない、はず。いや、でもシリウェイだったのか?もしかして誤認していたのか...。ドイツ調教馬とか言っておいてぜんぜん違うじゃん。誤認していたとしたらシリウェイの名前を出さなきゃいけない。この瞬間にモニターに大写しになっているのはシリウェイなのだ。仕方ない、ここは誤りを認めてシリウェイの名を...


「じゅ...」とシリウェイのことを言いかけたところでスイッチング、トルカータータッソを追いかける絵に変わりました。なんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!

 いま映像を見返してストップウォッチで測ったら、シリウェイが映っていたのはおよそ4秒強。この4秒が永遠のように感じられました。たぶん寿命縮んだと思います。
他局のコンテンツで恐縮ですが、YouTubeで関西テレビの吉原功兼アナ(地上波で凱旋門賞を実況)がこの映像について話していて、生きた心地がしなかったと話していました。ほんとそれ。同じ感想。この気持ちをわかりあえる人がいてよかった。このYouTubeを見て救われました。
映像を頼りに実況するオフチューブで、映像に間違えられたらこちらはどうしようもないんですよね。現地にいたら肉眼で確認ができるんですけど。2016年に実況したブリーダーズカップターフは、レース中に国際映像が数秒止まるアクシデントがありました。そのときは割と冷静に間をつなぎ、すぐに復旧したので事なきを得ましたが、今回ばかりはまいった。


いやほんと、吉原君とこの件を語りたい。というか傷を舐めあいたい(心の傷です
ツイッターでは理解を示してくれる同業者もいて、これまたありがたかった。1週間経って、あの瞬間を思い出すとまだドキドキします。もうすこし時間をおいて、笑い話にうまく変えられるといいんですけどね。はー。思い込みはよくないなと反省。あと来年に向けての教訓は「アーバンシー最強」(トルカータータッソはガリレオの母アーバンシーの近親)。ガリレオの血だけでなく牝系も注視しておかないと。


では、10月 10日(日) の放送予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]

<解説>
赤塚俊彦(競馬ブック)
能勢俊介
小木曽大祐(日刊競馬)


<パドック解説>
山口瞬(日刊競馬)1R-4R
林茂徳(競馬ブック)5R-8R
京増真臣(研究ニュース)9R-12R


<主なコーナー>
9:55頃 「パドック解説者 レース展望」
10:35頃 「メインレース展望」
11:55頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:05頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:25頃 「日曜メインレース展望」
13:55頃 「新潟競馬レース展望」出演:中西友馬(日刊競馬)
14:30頃 「パドック解説者 レース展望」
16:15頃 「来週の重賞展望」


東京実況:山本直也(1R-6R)大関隼(7R-12R)
進行:藤原菜々花、小屋敷彰吾、木和田篤
パドック進行:石原李夏
新潟実況:米田元気(1R-6R)小林雅巳(7R-12R)


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
寺下厚司(スポーツニッポン)
森本昭夫(競馬評論家)


<パドック解説>
竹原伸介(馬サブロー)1R-5R
浜口和也(馬サブロー)6R-12R


<主なコーナー>
9:55頃 「パドック解説者 狙いのレース」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:55頃 「メインレース展望」
11:45頃 「藤村和彦の射(シャッ)!!」出演:藤村和彦(競馬文筆家)
11:55頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
13:45頃、14:15頃 「メインレース展望」
16:00頃 「来週のメインレースの見どころ」


阪神実況:中野雷太(1R-6R)山本直(7R-12R)
進行:檜川彰人、髙田洋子
パドック進行:岡田麻紗巳


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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