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中央競馬実況中継

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こんにちは、山本直です。

9月の1週目(最終週)まで新潟競馬場で実況をしています。
アナウンサーとして競馬場に通うようになったのが2013年の9月、中山開催の初日でしたから、もうそろそろ3年です。

実況練習を始めた日から3年、ずっと同じ双眼鏡で実況をしてきました。
ニコン社製の7倍(7x50、7.3°)の双眼鏡で、「ニコン 7x50」と検索していただくと分かるのですが、
皆さんがアナウンサーの双眼鏡としてイメージされる、両手でしっかりと持たないといけないほど大きい双眼鏡です。
現在は生産をされていない機種のようなのですが、近い機種をニコン社のサイトで確認すると、
高さ21.7センチ、幅21センチ、重量は1360グラムとのこと。1.3キロもあるのか!

この双眼鏡の利点は、なんといっても明るいことです。
対物レンズが50ミリの大口径(やはり相当に大きいです)で、明るい視野を確保してくれます。
また、これだけ重いですからテーブルの部分に肘をつき、
両手でしっかりと握れば、ほとんどブレることはありません。
この3年、いろいろな場面で、安定しない私の手元でも最高のプレーをしてくれています。

ところが、練習含めて3年も実況をしていると、視力が下がってきます。
まだまだ、7倍の双眼鏡で10場、90%以上のレースは問題ないのですが、
さすがに新潟競馬場の芝の外回りだけは厳しくなってきました。

そこで、会社に残っていたキャノンの12倍の双眼鏡を使ってみることにしました。
キャノンの双眼鏡は手振れ補正機能があり、常に電池を入れていないといけないということはあるものの、
しゃべりながら使っても、上下左右に視点がブレない利点があります。
実はほとんどのアナウンサーが10場ともに、キャノンの10倍~12倍の双眼鏡を使っていますし、
新潟の外回りだけはこちらを使ってみよう、ということで使い始めてみました。

が、まだ目が、そして手が、慣れてくれません。というのも、ニコンのものと比べてサイズが小さいのです。
高さ17.4センチ、幅12.7センチ(キャノンのサイトによる)だそうで、重量も660グラム。
高さで20%、幅で40%も違うのですから、それはそれは手の感覚に違いが出てくるわけです。

残る3週、実況だけでなくバックアップ、中継の進行とレースを見る機会はたくさんありますから、
どうにか身体を慣らして秋競馬へ向かいたいものです。

今回、画像は載せませんでしたが、皆さんぜひ2社のサイトを探してみてください。
双眼鏡は、意外と奥が深いんです。では、また来週!

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