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5月5日(日)に東京競馬場で行われる第29回NHKマイルカップ(GI)に出走を予定しているジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和厩舎)について、追い切り後に行われた高野友和調教師の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「皐月賞の内容や、それまでのこの馬の成長過程も踏まえて、2400mと1600mとにGIレースが用意されていて、どちらがこの馬の適性かということを考えた時に、今のこの馬ならば1600mの方ではないか、という点でNHKマイルカップを選択しました。

もちろん皐月賞の疲れは気にしていました。栗東に戻ってきて、最初は軽いメニューをやりながらケアに努めていましたが、馬はすごく元気でしたし、運動機能上も何も問題無いと判断しています。元気にその後の調教も開始できていますから、自分たちのジャッジでは疲れに関しては大丈夫ではないかと思っています。

皐月賞は、出る以上は、2歳チャンピオンとしても勝ちを狙って、スタッフ、牧場、ジョッキー含めて全員が1着狙いの競馬をしましたし、実際、勝負に行ってくれての3着ですから、馬はすごく良く頑張りましたし、すべて受け入れられる結果だったと思っています。レース中の力みや折り合いは心配していましたが、ペースの違いはあるとは言え、普段からその一点だと思って取り組んで来て、競馬では少し力むところはありましたが、想像以上に上手に走れていたかなと思いますので、それまでの取り組みの結果は出ていたのではないかという気はします。

1600mに戻すからといって調教はこれまでと変えておらず、今までと同じ方向性で、とにかく乗りやすい馬を作ろうと取り組んでいます。それが1600mであれ2000mであれ、将来的にもっと長いところを目指すのであれ、とにかく乗りやすい状況を調教で作っていく、操作性を高めて、安心安全な状況にしてジョッキーに渡すというのがわれわれの使命ですから、特に今回1600mになるので1600m仕様にするかというと、そういうことは一切せずに、ひたすら今までの調教の追求という形です。

今回の調整は、追い切りというよりは、とにかく整えるということを主眼にやっていました。皐月賞というすごいレースでしっかり走ったという負荷を上手に生かそうという観点で調整を進めてきて、きょうの追い切りに関しては、時計は出す必要は全くなく、リズム良く行けて、最後も出し切らずに抱えたまま上がってくることができたらいいかなと、そういう感じで送り出したのですが、乗り手も良く乗ってくれましたし、馬もはつらつと駆けていたのではないかと思います。このぐらいの時計ですから、この馬にしては幾分行きたがるところはうかがえましたが、乗り手の範疇からはみ出していくというところはうかがえなかったですし、馬の意識も乗り手の方に向けてくれていた追い切りだったと思っています。仕上がり面は大丈夫です。

GIレースにふさわしい相手が揃ったと思いますし、2歳の牝馬チャンピオンだけでなく、全頭がチャンスを狙って、勝ちを目指して来ているわけですから、全頭で、GIレースらしい、しっかりした競馬ができたらと思います。2歳の時から山元トレセンに移動をしたりして輸送は慣れている馬で、この春も、共同通信杯、皐月賞と使いましたが、輸送による精神的な負担はうかがえませんので、今回も大丈夫であろうと踏んでいます。

現時点までは無事に来ることができていますし、あとは、出馬投票をして、輸送をして、ゲートインまで、とにかく細心の注意を払って馬を管理していきたいと思います。全頭で、すばらしい、安全な、力比べの競馬をして、ファンの方にすごくいいレースだったねと言っていただけるレースになるよう、このレースに関わる馬と人たち全員で盛り上げていきたいと思います」

(取材:三浦拓実)

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