5月5日（日）に東京競馬場で行われるNHKマイルカップ（GI）に出走予定のボンドガール（美浦・手塚貴久厩舎）について、追い切り後の手塚貴久調教師の共同会見でのコメントは以下の通り。

(前走を振り返って)
「サウジアラビアロイヤルカップから、半年ぶりということで、中間は外傷等の一頓挫があり、少し懸念材料も多かったのですが、レースの内容としては満点ではないですが、合格点を与えられるような内容だったと思います。枠順も内枠だったので、ある程度良い位置につけて、競馬をしてもらいたいなと思っていたら、武さんも同じような感じで考えていたらしく、ある程度位置をとってレース内容としては良いんじゃないかなと思います」

(馬の状態は)
「幸い、ニュージーランドトロフィーはそれほどダメージの残るレースではなかったので、中3週なのですが、間隔が詰まっているというような不安な点ではなく、逆に使った上積みの方が大きいのかなというところで、プラス材料に捉えています」

(先週、今週の追い切りは)
「今回は併せ馬はせず、先週も今週も単走で追い切りをしました。当初は、折り合いも色々懸念材料としてあったのですが、その辺り色々な工夫をさせてもらって、調整の方は上手く出来たんじゃないかなと思います。気持ち的に強い子なので、あえて単走にしたということも競馬に向かって良い方に出れば良いなと思っています」

(満を持してのGI、プランは)
「デビュー戦を勝たせてもらったときから、当初は桜花賞というか、GIは必ず出なくてはいけない馬だなと思っていました。途中私の方のミスでその舞台に立たせてあげられなかったという経緯があるので、馬に対して非常に申し訳ないなという思いです。なんとかNHKマイルカップというGIの舞台に彼女が出られるようになったということは、ある意味ホッとしています。その中で彼女が良いパフォーマンスをしてくれるような最大限の調整をしたつもりです。あとは相手も強いので、なんとも言えないのですが、そこに入っても十分やれるだけのポテンシャルはデビュー戦のときから見せてくれていたので、頑張ってほしいなという気持ちです」

(武豊騎手に期待しているところ)
「桜花賞に出られる抽選の枠があったのですが、抽選で除外されてしまいまして、武さんでニュージーランドトロフィーに向かうことになりましたが、それも何かの縁かなと思っています。続けてニュージーランドトロフィーのレースが終わった後に、NHKマイルカップにも乗ってくれるという話をしていただきましたので、レジェンドに2戦続けて乗ってもらえたら、こういうおてんば娘も手の内に入るだろうし、ニュージーランドトロフィーよりは、より良いパフォーマンスを見せてくれるんじゃないかなと期待しています」

(東京マイルは)
「大箱というか、コーナーがゆっくりなところの方が今の彼女にとっては良いと思います。もちろんGIのペースなので、速いペースになるということも、逆に彼女にとっては良い流れになるんじゃないかなと思います。東京競馬場にかわることは、マイナスにはならないかなと思います」

(最後にメッセージ)
「NHKマイルカップというGIに初めて彼女が出走するということで、GIの舞台は初めてなのですが、桜花賞2着馬、皐月賞3着馬、2頭とも2歳の最優秀2歳牝馬牡馬を相手に、その他にも重賞を勝っている馬もたくさんいますが、なんとか頑張って欲しいなという気持ちです。親心みたいな気持ちで、おてんば娘なんですが、頑張って欲しいなという気持ちが強いです。手前味噌なのですが、すごく名前も洒落てるなと思っていますし、何とか大きな舞台で、その名前を皆さんにもっと知ってもらえるようなレース内容になるよう努力しますので、応援してくださればと思います」

(取材:藤原菜々花)