『ロケットマン!』主役の素顔公開 [クローズアップシネマ]
2007.10/22 H 記事URL

9/4、舞台挨拶で(新橋)。左から、監督、ダン・チューポン、ロケットマンダンスを披露した真島茂樹

タイのアクション・ムービー『ロケットマン!』。『マッハ!』『トムヤムクン!』のチームが誕生させた、ヒーロー映画だ。
<STROY>
舞台は、1920年代のタイの農村部。素顔をターバンで隠し、国を放浪する孤高の勇ましき青年を、村人は「ロケットマン」と呼ぶ。ロケット弾と、自らの肉弾を武器に、貧しい農民たちを、牛泥棒の被害から救っていた。
彼は、幼いころに両親を惨殺された記憶をたどり、仇をとろうと決意している。やがて、北部に、犯人らしき、胸に刺青がある牛飼いがいることを突き止める。ヤツは、魔力を秘めた、妖術使いだった!
<キャスト>
ロケットマン(スー・シアン)を演じたのは、ダン・チューポン(『7人のマッハ!!!!!!!』)。『マッハ!』のアクション監督で、ダン・チューポンの師匠として知られるパンナー・リットグライは、ナイホイ・ダムという悪のヒーロー黒鬼に扮する。牛飼いのリーダーは、ナイホイ・シン。ウェン閣下に扮するプティポン・シーワットは、コミカルな演技で楽しませてくれる。


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『ミス・ポター』の監督がスタジオに! [クローズアップシネマ]
2007.10/10 H 記事URL

オーストラリア生まれの監督からは、人を包み込むような温かいオーラが感じられた。

ピーターラビットを生み出した作家、ビアトリクス・ポターの半生を描いた物語『ミス・ポター』。先月、『シネマストリート』では、本作の監督、クリス・ヌーナンさんの来日インタビューを放送した。この映画は、年に1度しか映画館へ足を運ばない当ブログ筆者の母親が、公開日に劇場で観たほどの話題作! もうご覧になっただろうか。

主役ビアトリクス・ポターを熱演したのは、キャラクターに共鳴し、エグゼクティブ・プロデューサーも務めたレニー・ゼルウィガー(『ブリジット・ジョーンズの日記』)。恋の相手ノーマン・ウォーンは、『スターウォーズ』3部作のユアン・マクレガーが演じた。2人の共演は、『恋は邪魔者』(03)以来2度目。赤坂のラジオNIKKEIのスタジオに来てくださった、この映画の監督、ヌーナンさんは、2人の息が合った演技が、キャラクターの仲の良さに反映されていると評価する。

監督は、95年『ベイブ』で、劇場映画監督デビューを果たし、大ヒットを記録した。ゴールデン・グローブ賞の作品賞を受賞されている。その後、『ベイブ』を越えるテーマに出会うまでは、メガホンをとらないと、企画を慎重に吟味したそうだ。

「映画というのは、感情の芸術。だから、感動できるものでなければならない」。今回の脚本には、深い感銘を受けたという。「ビアトリクスは、創作意欲に燃えて、アーティストとして天才だったと思います。封建的な時代に、出版物を出すことへの彼女の強い意志に惹かれました」。

そんな主人公の人生は、非常にドラマティックだ。「この映画は、ラブストーリーから始まっています。通常ロマンスで始まった映画で、恋人の1人を物語の中盤で殺すなんてことは、監督の自殺行為に等しいかもしれない。いかに恋人の死を乗り越えていくかということを大切に考え、キャストともこの点をよく話し合った結果、とてもエレガントに物語を繋げられたと自負しています」と、観客の期待を裏切らない物語展開にするよう試行錯誤されたようだ。

ピーターラビットが動く演出については、「ビアトリクスがどういうプロセスで、物を創っていたかわかっていただくため、また、彼女の想像の世界に息を吹き入れたかったから」と、挑戦だったことを明かしてくれた。


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『ミリキタニの猫』監督インタビュー [クローズアップシネマ]
2007.10/02 H 記事URL

9/14都内で舞台挨拶を行ったミリキタニさんとハッテンドーフ監督

日系米国人ジミー・ツトム・ミリキタニの数奇な運命を辿る、米ドキュメンタリー『ミリキタニの猫』。トライベッカ映画祭で観客賞を受賞。

〜路上暮らしの老人の人生を追う〜

この映画は、第二次世界大戦中、一人の日系人男性が、米国内の強制収容所に送られて家族と別れ、市民権を捨て、今でも絵を描くことにこだわり続けて、頑固に生きる姿を描いている。

 2001年1月1日、NYソーホー。本作の女性監督、リンダ・ハッテンドーフさんは、路上生活をするミリキタニさんの猫の絵を買った際に、「明日、絵の写真を撮って欲しい」と頼まれる。監督は、翌日から、ビデオカメラで、老人を毎日撮り始める。
 9.11の同時テロで、世界貿易センターが瓦解(がかい)。その日、有害な外気で咳が出てきたジミーさんを助けるため、監督は、突発的に自宅に招き入れる。同居生活が始まり、老人の辛い過去を知る……。

 その男性は、カリフォルニア生まれ、広島県育ち。18歳のとき、アメリカに戻った。戦時中に、カリフォルニア州北部ツールレイクの日系人強制収容所に送られ、米国の市民権を放棄させられ、紆余曲折を経てホームレスに。

 監督は、老人の絵から、深いトラウマに悩んでいることを理解する。そして、それを克服する手助けをしていく。現在は、家族のような関係になった監督の尽力で、生活保護を受けて、監督の自宅から老人ホームへ、住まいを移した。この映画をきっかけに、今夏来日し、8月には、監督と広島を訪れている。


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ジェローム・ボネル監督『明るい瞳』 [クローズアップシネマ]
2007.08/23 H 記事URL

5月に来日したジェローム・ボネルさん(監督・脚本)

ジェローム・ボネルは、『明るい瞳』を28歳で撮った。フランスの最優秀新人監督賞にあたる「ジャン・ヴィゴ賞」(2005年)を受賞し、第55回ベルリン国際映画祭の「フォーラム部門」正式出品作だ。ジャン・ヴィゴ賞は、過去にジャン・リュック・ゴダールが『勝手にしやがれ』で獲得している。

番組では、『明るい瞳』の監督に竹川アナがインタビュー。子供の頃から映画監督を目指していたというボネルさん。16歳からビデオカメラを持ち、脚本を書いたり、映画制作のキャリアを積んできたという。

この映画は、ファニーという精神的な病を抱えた大人の女性が主人公。ボネル監督にとり、「孤独」というのは、最も関心のあるテーマ。「孤独な男女が出会うところが描きたかった」という。物語の後半で、ドイツ人オスカーとの間に愛が生まれる展開は見どころだ。また、他人に対する視線も重要な要素になっている。ファニーが監督扮する椅子を運ぶ男を手伝うシーンがある。「この場面は、彼女に、もっと大きなオスカーとの出会いを予兆している。同時に、病を抱えた女性が、脚の悪い男性を助けているおかし味もある」と自ら出演したシーンを例に挙げた。シリアスな部分とユニークな軽さをミックスするのは、まさに人生そのもの。「自分が書きたかったことの中に、童話との共通性があるなと気が付いた。童話には、人生が凝縮されているから、尽きることのないインスピレーションの源になると考えている」と明かした。今でも童話をよく読むという。

「人間は、どこか何かしらの病を抱えていますよね。でも、精神的に、他の人が私を見てくれている――という思いから、実は治癒されていく。そんな考え方があるのです」。ヒロインを通して、あらためて、人と触れ合うことの意味、大切さを映画は問いかけてくる。


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続編決定!『トランスフォーマー』 [クローズアップシネマ]
2007.07/29 H 記事URL

陽気なジョシュ・デュアメル。昨年、ピープル誌の「50人の最高に美しいピープル」の中に、ジョージ・クルーニー、ジョニー・デップらと選出された。

マイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグが初めてタッグを組んだ『トランスフォーマー』。来日会見の翌日、24日に東京ビッグサイトで2億円規模のジャパンプレミアが行われ、集まった4000人が、映画で使われた車の登場と、トランスフォーム<変身>に沸いた。米国では3億ドルに迫るヒット中のSF超大作だ。

監督のマイケル・ベイは、会見で「1983年、おもちゃ会社の米ハズブロー社がタカラ(現:株式会社タカラトミー)から変身する玩具の権利を買いました。だから、ニッポン生まれなのです」と、日本産の玩具が映画にカタチを変え、いわば逆輸入になった経緯を説明した。映画制作過程では、日本人アニメーターなども多く関わったそうだ。
各国でヒット中の理由について聞かれ、「ちょうど『アイランド』を撮り終えたころ、スピルバーグが電話してきた。はいはい、おもちゃ映画なんてやるものかと思っていた。でも、ハズブロー社の会議室に行って、日本のアニメのスチール写真を見たら、これはすばらしいスーパー・ヒーローものの映画になるかもしれないとスイッチが入った!」と、心が動いた興奮を語った。ヒットの理由は、映画の独創的なアイディアと新鮮さ、独自性と分析。続編が決定し、「日本の富士山頂上でロケを」と冗談(?)が飛び出した。
本作で初来日した、米陸軍大尉レノックス役を逞しく演じたジョシュ・デュアメル。初のアクションに挑んでいる。自身『トランスフォーマー』世代で、最も好きなキャラクターが、武器のスペシャリスト『アイアンハイド』。スクリーンで、あなたの好きな金属生命体を見つけて欲しい。ちなみに、番組の竹川アナは、『スタースクリーム』、筆者であるディレクターは、『バンブルビー』(カマロ)だ。一体につき、最大で2万パーツが同時に動くという変身シーンに、最先端の映像技術が感じられた。


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実在の社交ダンサーの物語 [クローズアップシネマ]
2007.07/21 H 記事URL

あったか〜いオーラを放つピエールさん

社交ダンサーの真実の物語
『レッスン!』

<ストーリー>
ニューヨークのスラム街。
社交ダンサーでダンス教室も経営する、紳士的なピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)は、ある日、路地裏で駐車中の車を破壊して逃げ去る高校生ロック(ロブ・ブラウン)を目撃する。翌日、デュレインは高校へ赴き、校長に「役に立ちたいので、私の方法で生徒たちを更正したい」と申し出る。問題児クラスの特別講師になったデュレインは、ロックを教室で見つける。
実際に、男女の情熱的なタンゴを披露し、ようやくダンスに興味を持った生徒たちに、ダンスの大会出場を目指すよう提案する……。


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右足義足のトライアスリート [クローズアップシネマ]
2007.07/03 H 記事URL

実業家的な風格が漂うエマニュエルさん

 右足に障害をもったガーナのトライアスリートのドキュメンタリー『エマニュエルの贈りもの』。

 エマニュエル・オフィス・エボワは、支援団体から自転車を手に入れ、右足義足でガーナ全土370マイル(約600キロ)を自転車走破した。その後、米国などのトライアスロンのレースに参加。本作は、彼の挑戦と信念を描いている。

 そもそも、西アフリカのガーナでは、障害者に偏見が強い。家族の重荷とみなされ、やがて路上生活を強いられるほどだ。来日したエマニュエルさんに障害者の現状について聞くと、「昨年、障害者保護法が議会で制定された。雇用面などで、改善されてきたが、まだ支援が必要」と支持を訴えた。

 エマニュエルさんが障害者として生まれた後、父親は家族を見捨てたが、母は彼に愛情を注ぎ、教育を受けさせた。
 サッカーが盛んなガーナで、彼が最初に自転車を選んだのは、たった一人でも目標を持ってこげば、人の関心をひきつけることが可能と考えたことによる。
 現在、結婚して、ガーナの障害者の人権と生活向上のため、積極的な社会活動を展開している。人を愛する大切さを教えた母の影響が強い。
 来年の北京パラリンピックへ向け、卓球と車いすバスケットボールのチーム編成を行っている。現実に目を背けず、闘ってきたエマニュエルさん。「助け合いの心を忘れないで」と番組にメッセージをいただいた。
 
 特別出演:ロビン・ウィリアムス、アナン前国連事務総長
 プロデューサーと監督である、双子姉妹のリサ・ラックスとナンシー・スターンは、エマニュエルさんの活動を支えてきた関係者でもある。
 
 『エマニュエルの贈りもの』渋谷シネマGAGA!ほか全国順次公開中
 作品は、わかりやすいナレーションつきで、若者にも観やすい構成。
 配給:デジタルサイト By Director H.


河合龍之介、石原監督作品を語る [クローズアップシネマ]
2007.06/25 H 記事URL

収録後スタジオから出ると、丁寧に両手で握手し挨拶してくださった河合龍之介さん

女優生活25周年の石原真理子が自叙伝を監督『ふぞろいな秘密』。原作は、06年末の発売後3ヶ月で、50万部近くセールスした。激しい恋愛体験をもとに、フィクション化したラブ・ストーリー。
番組では、映画初主演の河合龍之介さん(24)に、同じ早大卒の鈴木ともみがインタビュー。

<物語>
女優デビューした石原マリコ。人気バンドのボーカル山置洋二と激しい恋に落ちるが、不倫報道され、彼の暴力がエスカレートして、やがて女性として自立の道を選ぶ。

キャスト:後藤理沙、堀澤かずみ、河合龍之介、梨本勝、小西博之

 山置洋二役の河合さんに、本作のオーディションについて聞くと、「演技に加え、個人的な面接はすごく詳しくされ、約2時間かけられた」という。作品に対する石原監督の思いが強く感じられ、俳優に「役に対する意気込みを要求している」と感じたそうだ。
 今回、初のベッドシーンやライブ演奏の演技に挑戦し、恋人に暴力(DV)を振るう難解な役柄を演じた。役づくりは、監督の体験談を聞いて、演技に取り入れ、劇中は「なぜ暴力を振るうのかという理由部分が伝わるように気をつけた」という。映画を通して、「恋とは何だろう、愛とは何だろうと、2人の恋愛から見つめて。それが、石原監督の描きたい思いに通じる」と、注目ポイントを強調した。
 映画好きの河合さんは、映画コラムも書くほど。目指す俳優には、西島秀俊さんを挙げ、「俳優としての姿勢」に共感していると語った。
石原真理子監督・出演・脚本『ふぞろいな秘密』
銀座シネパトスほか全国公開中
(配給:シネマ&ポップコーン) By Director H.


想田和弘監督の『選挙』 [クローズアップシネマ]
2007.06/18 H 記事URL

主人公の山さんと同級生の想田監督

 夏の参院選が注目されるなか、ドキュメンタリー映画
『選挙』が6月9日公開になり、番組でも取り上げた。

 世界3大映画祭の1つ、ベルリン映画祭フォーラム部門へ正式招待され、日本独特の選挙戦が海外メディアの話題を集めた。音楽やナレーションをつけない、監督いわく「観察映画」で、05年秋の川崎市議会議員補選に出馬した、自民党公認候補、山内和彦の選挙運動に密着した内容だ。

 ニューヨーク在住の想田和弘監督と、切手コイン商を営んでいた主人公の「山さん」は、東京大学時代の同級生。博識で自由奔放の山さんが、「おカタイ」政党から出馬すると聞いた監督は、「面白い映画になる」と直感し、5日後には来日してカメラをまわした。自民党からも簡単に撮影許可が出たという。
 「電信柱にもおじぎをしないと」といわれるドブ板選挙。
握手や言葉遣いから、先輩方の手厳しいご指導をたまわっている姿は、笑いを誘う。また、奥さんが山さんに小言をいう夫婦の会話は、筋なしの選挙の行方に興味を抱かせる。


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ドレスデン空襲を本格映画化 [クローズアップシネマ]
2007.04/25 H 記事URL

ローランド・ズゾ・リヒター監督

『ドレスデン、運命の日』先週公開。ローランド・ズゾ・リヒター監督(独)のインタビューを番組でもお届けした。

本作は、連合軍による「ドレスデン空襲」を始めて本格的に映画化したドイツ映画だ。クライマックスの空爆された炎と爆風の中を市民が逃げ惑うシーンは見ごたえがあり、戦争の惨さを伝えている。

<ストーリー>第二次大戦末期。舞台は、ゲーテが「エルベ川のフィレンツェ」と称えたドイツ東部の街、ドレスデン。街にも、戦火が迫る。美しく働き者の看護婦アンナは、父が院長を務める勤務先の病院で、負傷して身を潜めていた敵側兵士のロバートを見つける。親が認める婚約者のアレクサンダーがいながら、次第に彼に惹かれていく。ある晩、無差別空襲が街を襲う。果たして生き延びられるのか、そして2人の恋の行方は……。


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