ホルテンさんのはじめての冒険 [クローズアップシネマ]
2009.02/23 H 記事URL

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 退職する鉄道運手士が思いがけない事態に巻き込まれていく姿をユーモアを交えて描く『ホルテンさんのはじめての冒険』がノルウェーから到着した。20周年をむかえた東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで公開されている。
 『キッチン・ストーリー』(03)やチャールズ・ブコウスキーの原作を映画化した『酔いどれ詩人になるまえに』(05)で知られるベント・ハーメル監督の心温まるドラマだ。昨年11月、来日時ハーメル監督に都内でインタビューした。 
 主人公は、週末に最後の乗務を勤めて引退する予定のベテラン鉄道運転士、オッド・ホルテン。オスロ(ノルウェーの首都)で一人暮らしをしている。時刻表のように規則正しい生活を大事にする几帳面な男である。ところが、退職前夜に行われた送別会の二次会を付き合い損ねた結果、翌朝に寝坊する。そこから、レールの敷かれていない第二の人生へ再出発する――。


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『WALL・E /ウォーリー』の誕生秘話をベン・バートさんが「本人解説」!? [クローズアップシネマ]
2008.12/17 H 記事URL

Ben Burttさん(サウンド・デザイナー)

ディスニー/ピクサーの最新作
『ウォーリー』が上映中。

ゴミが散乱し廃墟と化した地球。
人類はこの惑星を見捨てて宇宙に脱出していた。
その地球で、700年間も孤独に働き続けるゴミ処理ロボットのウォーリー
ゴミをキューブ型に圧縮し、それを積み上げる作業を繰り返す。修行僧のようにただひたすらに。そんなウォーリーの夢は、誰かと手を繋ぐこと!! ある日、地球に純白ピカピカのロボット・イヴがやって来る。

主人公ウォーリーのキャラクターが愛らしい。
ゴミ処理ロボットらしく、ガラクタのコレクターであり、イヴに惹かれてモジモジする。
『WALL・E』は、Waste(ゴミ)、Allocation(配置)、Load(積載)、Lifter(運搬機)、Earth-Class(地球型)の略である。


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現代の悲劇を描いたグレゴリー・ナヴァ監督 [クローズアップシネマ]
2008.11/05 H 記事URL

社会派サスペンス『ボーダータウン/報道されない殺人者』が公開中。
<ストーリー>
シカゴの新聞社で働く女性記者ローレン(ジェニファー・ロペス)は、上司(マーティン・シーン)からアメリカとの国境の街ファレスで起きている連続行方不明事件の取材を命じられる。現地で新聞社を経営する昔の仕事仲間ディアス(アントニオ・バンデラス)を頼ってメキシコへ飛ぶ。そこは汚職まみれの警察や政治家が支配し、工場では劣悪下で女性たちが働いていた。ローレンは、生き埋めにされた被害者の一人でありながら、奇跡的に助かった女性エバ(マヤ・ザパタ)と出会い、証言から真相究明と事件報道を試みる――。
本作の監督・脚本は、アカデミー賞脚本賞に『エル・ノルテ/約束の地』でノミネートされたグレゴリー・ナヴァさん(59)。八月の来日時に都内でナヴァ監督に聞いた。聞き手は鈴木ともみ。


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朝原雄三監督が語る『釣りバカ日誌』最新作! [クローズアップシネマ]
2008.10/27 H 記事URL

朝原雄三監督、公開前に

『釣りバカ日誌19/ようこそ!鈴木建設御一行様』が全国上映中だ。映画『釣りバカ日誌』は、連載29年目の人気漫画が原作(作・やまさき十三、画・北見けんいち)。釣りと家庭を愛するハマちゃん(西田敏行)と釣り仲間のスーさん(三國連太郎)とのゴールデン・コンビ主演の映画シリーズだ。ダメ・サラリーマンのハマちゃんと勤め先の鈴木建設会長であるスーさんが実は釣りの師弟関係にある、両極の魅力的なキャラクターが織り成す人情コメディである。

<物語>
多忙な毎日の鈴木建設会長、鈴木一之助(スーさん)。一方、仕事より釣りが命の浜崎伝助(ハマちゃん)。会社の健康診断にひっかかったハマちゃんは、胃カメラを飲む、飲まないで大騒ぎする。総務部の派遣社員・河井波子がハマちゃんのデスクへ来て説得するが、嫌がるハマちゃんを部下である高田大輔が説き伏せる。健康診断後、ハマちゃんら鈴木建設御一行は大分県へ社員旅行に出発する。幹事は同県出身の波子だった。ハマちゃんはさっそく波子の兄である地元漁師の康平と佐伯湾で釣りざんまい。そのとき、波子に思いを寄せる大輔は……。

西田敏行、浅田美代子、常盤貴子、竹内力、山本太郎、三國連太郎
監督:朝原雄三、脚本:山田洋次/関根俊夫


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仏の少女映画『ベティの小さな秘密』 [クローズアップシネマ]
2008.10/05 H 記事URL

ジャン=ピエール・アメリス監督

 十歳の少女ベティの家族ドラマ『ベティの小さな秘密』
 ゴダールのミューズで、小説家のアンヌ・ヴィアゼムスキーさんの実話を基に書かれた小説を、ジャン=ピエール・アメリス監督(『デルフィーヌの場合』)が映画化。脚本は、ギョーム・ローランさん(『アメリ』)。


~ベティがエリザベスに成長するストーリー~
 十歳のベティは、赤いコートを着込み、髪を真ん中分けしてギュッと結んだ女の子。幽霊がいそうな暗がりが苦手だ。屋敷と塀を隔てて隣接する精神病院院長のパパと、最近外出が増えたママ、そしてお姉ちゃんと暮らしている。
 姉アニエスは寄宿学校に入り、両親は不和で毎晩喧嘩をしている。孤独を抱えるベティだが、父の病院から逃げてきた患者を庭で見つける。納屋でその青年イヴォンをかくまうことに決め、内緒で食事や服を運んで毎日世話を焼き始める。
 ママは新しい恋人をつくり、一層両親は大人の問題で娘にまで目が届かない。ベティは密かな計画を練る。

出演
ベティ/ アルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ
パパ/ ステファヌ・フレイス(『ミュンヘン』)
ママ/ マリア・メデイルシュ(『パルプ・フィクション』)
イヴォン/ バンジャマン・ラモン(『美しき運命の傷痕』)


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ベニー・チャン監督、明日のアクション・スターを語る。 [クローズアップシネマ]
2008.09/09 H 記事URL

ベニー・チャン監督

 現在公開中の本格アクション映画『インビジブル・ターゲット』。アクション映画好きは、番組で紹介した本作を劇場でご覧いただいただろうか。

 若い三人の警察が、それぞれの思いを抱き凶悪犯を追い詰めていくストーリー。
 物語は、香港の繁華街で真昼に現金輸送車が襲撃される事件から始まる。この爆発により、事件は多くの死傷者を出す。香港警察のクールなチャン刑事ニコラス・ツェー)の婚約者も、事件の巻き添えになり命を落とした。一方、過激な捜査で知られる、フォン警部補ショーン・ユー)は、怪しい車を取り締まった際、乗っていた襲撃事件の犯罪グループに抵抗され、悪玉のヨンサンウー・ジン)に弾丸を飲まされて逃げられる屈辱を受ける。事件の容疑がかけられた行方不明の兄タツの汚名を晴らそうとする心優しいワイ巡査ジェイシー・チャン)。
 婚約者の復讐を誓うチャン、名誉挽回をかけるフォン、兄の無実を信じるワイ。
三人がヨンサンに立ち向い真相に迫ったとき、事件の黒幕が浮かんでくる――。


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パウロ・モレッリ監督に聞く『CITY of MEN』 [クローズアップシネマ]
2008.08/22 H 記事URL

『シティ・オブ・メン』

ブラジルの都市リオデジャネイロの貧困街ファベーラを舞台に、父親をテーマに描いた映画『シティ・オブ・メン』が公開中。

<ストーリー>
ブラジルのファベーラ。2歳の息子がいるアセロラ(ドグラス・シルヴァ)と、父親を知らずに育ったラランジーニャ(ダルラン・クーニャ)は、無二の親友だ。18歳になったラランジーニャは仮出獄中の父を遂に見つけ出す。父との生活を優先したくなったラランジーニャは、アセロラと距離を置くようになる。その矢先、ブラジル人ですら恐怖を抱くファベーラの丘では、ギャング抗争が勃発。アセロラは抗争に巻き込まれ、ギャングのボスであるマドゥルガド(ジョナタン・ハーゲンセン)から、アセロラの父がラランジーニャの父親に殺された事件の真相を知らされる。因縁を背負う関係だった親友の2人。丘で始まった銃撃戦のなかで2人が会う――。

日本で5年前に公開されたフェルナンド・メイレレス監督『シティ・オブ・ゴッド』。同じファベーラを舞台に、麻薬や強盗で生活するストリート・チルドレンの抗争を実話に基づいて描いた犯罪ドラマだった。第76回アカデミー賞で監督賞、撮影賞、編集賞、脚色賞の4部門にノミネートされるなど、世界中で反響を呼び、本国でTVシリーズ化された。第二章となる映画を、TVシリーズから演出に参加しているパウロ・モレッリさんが監督した。5月にPRで初来日したモレッリ監督に、竹川アナが聞いた。


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阪本順治監督、渾身作。 [クローズアップシネマ]
2008.08/12 H 記事URL

阪本順治監督

 タイでの幼児売買、違法な臓器移植の現場を暴く社会派ドラマ『闇の子供たち』が、現在、渋谷のシネマライズで公開中だ。原作は、『血と骨』の梁石日(ヤンソギル)さんの同名小説。主題歌は、桑田佳祐さん『現代東京奇譚』。監督・脚本は、『KT』『亡国のイージス』『魂萌え!』や藤原竜也さん主演『カメレオン』が上映中の阪本順治さん。

<キャスト>
江口洋介/ 新聞記者、南部浩行
宮﨑あおい/ NGO活動員、音羽恵子
妻夫木聡/ フリーカメラマン、与田博明
佐藤浩市/ 病弱な子供の父、梶川克仁
豊原功補/ 南部の上司、清水哲夫


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夏はレゲエ音楽で! [クローズアップシネマ]
2008.07/28 H 記事URL

レゲエに代表されるジャマイカ音楽の長編ドキュメンタリー『メイド・イン・ジャマイカ』
 人口300万人足らずの小国から、全世界を虜にする音楽がどうして生まれたのか。ジャマイカン・ミュージックの歴史を作り上げてきた伝説的人物にはじまり、最先端のダンスホール・アーティストまで――数々の出演者(ミュージシャン、ダンサー)のライヴ・パフォーマンスはメッセージとなって、スクリーンから圧倒してくる。
 フランス人監督のジェローム・ラペルザは、これまでにピンク・フロイドらの音楽ドキュメンタリーを手がけ、サードワールドに密着し『Third World-Prisoner In The Street』も世に放った。今回の『メイド・イン・ジャマイカ』でアーティストの普段見せない表情――名ダンサー・ボーグルの思い出を語るエレファント・マン、ホームタウンの居住街ゲットーをぶらつくバウンティ・キラー――をとらえることに成功したのも、ジャマイカ音楽界とつながりのある同監督ならでは。
 レゲエ文化の担い手たちの証言、そして彼らが奏でるリズムと歌詞を通じて音楽のみならず、ジャマイカという国の内面をも描き出した貴重なドキュメンタリー映画だ。


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魔性のシンクロ選手を演じたアデル・ヘネルさん [クローズアップシネマ]
2008.07/18 H 記事URL

フロリアーヌ/アデル・ヘネル

 TVドラマ『ラスト・フレンズ』でガールズ・ラブ流行りの日本に、上級生の女性に憧れる等身大の女の子の物語が仏から上陸。『水の中のつぼみ』
 魅力的な 恐るべき少女(つぼみ)たち。パリ近郊の新興住宅地のひと夏を舞台に、3人の少女の思春期の欲望と成長を、内面のリアルな視点で映す。
 仏語の題は『NAISSANCE DES PIEUVRES (蛸の誕生)』。蛸がスミを吐くように、また水のなかで足をもがくように――。登場の少女たちに見立てた原題だ。シンクロナイズド・スイミングをモチーフに描かれる青春ドラマ。

~少女が少女に恋をしたひと夏の物語~
 シンクロの競技会で同級生アンヌの演技を見ていた15歳のマリーは、水に舞う美しい上級生の少女フロリアーヌの姿に思わず息を呑む。美人で男性関係の噂が絶えず奔放に男たちと戯れる大人びたフロリアーヌに、憧れと胸を締め付けられるような恋心を抱く。一方、次第に付き合いが悪くなってきた親友のマリーに腹を立てるアンヌは、男子部員のフランソワに夢中になる。ある日、マリーはフロリアーヌから重大な秘密を打ち明けられ、驚くべき依頼を切り出される――。

 27歳で監督した女性セリーヌ・シアマさんによるみずみずしいデビュー作。2007年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式上映され、その後、主演女優2人がセザール賞の最優秀新人賞にノミネートされた。08年3月には、仏映画祭2008で日本初上映され、現在東京・大阪などで公開中。


番組パーソナリティの竹川英紀アナが取材

 本作で男女を惑わす色香を放つ少女フロリアーヌを演じている、アデル・ヘネルさん(『クロエの棲む夢』)。今年3月、仏映画祭でシアマ監督と共に来日した折、都内ホテルでお話を聞いた。
Q. 2度目の来日ですが、東京の印象は?
A. 東京の夜景を見ることができて雰囲気を満喫しています。だって、仏人が抱く東京のイメージは、夜の街のネオンですから。
Q. シンクロ選手の役、水泳は得意でしたか。
A. 撮影のために、シンクロの練習をしました。楽しいけれど普通の水泳経験しかなかったうえ、ハードなスポーツですし、大変な挑戦でした。
Q. フロリアーヌは、どんな女性か分析してください。
A. 完璧な女性像として描かれていますが、非常に孤独で弱い面と男性的な側面との両面持つ美しい女性です。
Q. シアマ監督との仕事の感想はいかがですか?  
A. 非常に明確な考えをお持ちで、やりやすかったです。年齢も若く、撮影中も意気投合できました。
Q. 今後目指すところは?
A. 女優業と学業を今は両立させています。今後、アクションのような激しい役柄にも挑戦してみたいですが、プロデューサー業にも興味があります。 

 ヘネルさんは、派手なお顔立ち、低音の落ち着いた声の女性でした。映画は、上級生への憧れや親友との友情、肉体的悩み、そして性的な欲望など。思春期ならではの女性のエピソードが詰まったドラマになっている。
『水の中のつぼみ』
渋谷Q-AXシネマほかで上映中。 By Director H.



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