ピーターラビットを生み出した作家、ビアトリクス・ポターの半生を描いた物語『ミス・ポター』。先月、『シネマストリート』では、本作の監督、クリス・ヌーナンさんの来日インタビューを放送した。この映画は、年に1度しか映画館へ足を運ばない当ブログ筆者の母親が、公開日に劇場で観たほどの話題作! もうご覧になっただろうか。
主役ビアトリクス・ポターを熱演したのは、キャラクターに共鳴し、エグゼクティブ・プロデューサーも務めたレニー・ゼルウィガー(『ブリジット・ジョーンズの日記』)。恋の相手ノーマン・ウォーンは、『スターウォーズ』3部作のユアン・マクレガーが演じた。2人の共演は、『恋は邪魔者』(03)以来2度目。赤坂のラジオNIKKEIのスタジオに来てくださった、この映画の監督、ヌーナンさんは、2人の息が合った演技が、キャラクターの仲の良さに反映されていると評価する。
監督は、95年『ベイブ』で、劇場映画監督デビューを果たし、大ヒットを記録した。ゴールデン・グローブ賞の作品賞を受賞されている。その後、『ベイブ』を越えるテーマに出会うまでは、メガホンをとらないと、企画を慎重に吟味したそうだ。
「映画というのは、感情の芸術。だから、感動できるものでなければならない」。今回の脚本には、深い感銘を受けたという。「ビアトリクスは、創作意欲に燃えて、アーティストとして天才だったと思います。封建的な時代に、出版物を出すことへの彼女の強い意志に惹かれました」。
そんな主人公の人生は、非常にドラマティックだ。「この映画は、ラブストーリーから始まっています。通常ロマンスで始まった映画で、恋人の1人を物語の中盤で殺すなんてことは、監督の自殺行為に等しいかもしれない。いかに恋人の死を乗り越えていくかということを大切に考え、キャストともこの点をよく話し合った結果、とてもエレガントに物語を繋げられたと自負しています」と、観客の期待を裏切らない物語展開にするよう試行錯誤されたようだ。
ピーターラビットが動く演出については、「ビアトリクスがどういうプロセスで、物を創っていたかわかっていただくため、また、彼女の想像の世界に息を吹き入れたかったから」と、挑戦だったことを明かしてくれた。
<STORY>
1902年。ヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。上流階級の年頃の女性、ポターは、仕事するより、家柄のよい男性との結婚を決めるように、両親や周囲に望まれていた。だが、ポターの夢は、幼いころ、自然豊かな湖水地方で出逢った大好きな動物たちの絵を描き、物語を添えて、絵本を出版すること。本の主人公は、青い上着を着たうさぎのピーターラビットだ。ついに、彼女の絵本の出版を引き受ける出版社を見つける。ピーターラビットと仲間たちの物語は、ベストセラーになり、担当編集者ノーマンとの間の信頼関係は、やがて愛に変わる。ところが、ノーマンとの結婚を、両親が反対。ポターは、ノーマンの姉ミリーと親友になり、恋を応援してもらう。両親は、結婚の条件をポターに提示するが、ほどなく思いがけない悲劇が訪れる……。
本作を観て、子供の頃、絵本を読みながら感じたワクワク感が懐かしく思い出された。また、ポターという女流作家の芯の強さが胸に迫った。後半は、イングランドの湖水地方の風景美に、癒され、心が開放される。
クリス・ヌーナン監督『ミス・ポター』
日劇PLEX、お台場シネマメディアージュほか
全国ロードショー中。 By Director H.
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1Re: 『ミス・ポター』の監督がスタジオに!
2Re: 『ミス・ポター』の監督がスタジオに!
プレミアのゲストのタレントや有名人の方々は、ピーターラビットのぬいぐるみに「かわいい」と声をあげていました。が、デヴィ夫人は、「あら、よくできているわねぇ」と。取材陣も苦笑。
2007/10/13 20:06 : H / 編集
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